鈴蘭は可憐に咲き誇る～第3章～ (ページ18)

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髙「これより、新生徒会本部役員の信任投開票を行う。始めに候補者を紹介する。候補者はステージへ、次期生徒会長、作間は俺と交代だ。」

蒼弥を先頭に、ステージ中央へ進んでいく。

今までと違う人数に、会場は少なからず戸惑いがあるようだ。

「まずは生徒会本部メンバー候補者から紹介します。副会長、1-A猪狩蒼弥。書記、2-A橋本涼。会計、2-S井上瑞稀。そして新しく、庶務を入れる事になりましたが、来年度入学する1年生から選考します。」

残りの3人は何なのか疑問なのだろう、ざわざわと騒がしくなる。

「静粛に。次に、生徒会本部直属の新組織、生徒会執行部の紹介です。手元の資料をご覧下さい。」

生徒会執行部。

本部はその仕事量から、授業免除の特権を持ち、代わりに成績を落とさない条件をつけられている。

学園内を歩き回ることが少なく、メンバーも少ない事から学園の様子が把握できない部分もあるのだ。

そこで、生徒会として、本部のような仕事は少ないが委員会との連携、部活動の活発化、学園の生徒会活動を円滑に進められるようもうひとつ組織を創った。

生徒の声をより広く聴く、という役割もある。

「…以上が、生徒会執行部についての要項です。本来は生徒総会で決めるのですが、選挙で人も入れ替わる時期だった為、タイミングを早めました。1月の生徒総会で、執行部にやって欲しい事項を募集するつもりです。」