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転生277 ページ39

クロノさん


彼の“個性”は「クロノスタシス」と言って、時計のような針で相手を刺して攻撃をする。


刺された相手は動きが遅くなるという、めんどくさいものだ。


長針と短針でも差があるようだけれど、そこまでは把握できていない。


だから、刺されてしまったらもう終わりだと考えるべき。


イレイザーヘッドがいるとは言っても、“個性”を封じるために何かしらされていると思う。


頼ることはできない。そもそも頼る気なんてないのだけれど。


時間停止はあと15秒ほどならギリギリもちそうではある。


動きながらだと、6秒くらいか。


その短い時間で、クロノさんとイレイザーヘッドの立ち位置の確認、


それから背後をとれるかどうかを考える。


判断は速い方だと思っているけれど、どうなんだろう。


まあ、少しでも遠いと思ったらとりあえず引く。


それじゃあ、行ってみますか。


時間よ、止まれ。


私は心の中でそう唱えてから、思い切り扉を開けた。


うん、距離は大丈夫そう。


人数はやっぱり二人だけだったようだ。


イレイザーヘッドは“個性”封じのために目を隠されていた。


クロノさんの後ろに回り込み、時間停止をとく。


「扉が...?」


クロノさんがいきなり開いた扉をみて、驚いている隙に私は蹴りをいれる。


痛くない方の足で。


ああ、着地する方が痛い足になってしまう。


まあ、構わないけれど。


私は着地をする足に痛みを覚えながら私はクロノさんとの距離を近づける。


相手を停止状態にしてはダメだ。


彼の“個性”は停止状態でないと使えないはず。


攻撃を加え続ける。


あのときの分、しっかりお返ししないと。


しかし、クロノさんもやられっぱなしにはなってくれない。


ナイフを取り出して、抵抗してきた。


頬や腕に切り傷が増えていく。


けっこう、深い傷もいくつかあるけれど、痛みは感じない。


これで決める。


私は筋力増加した腕で、クロノさんにかいしんの一撃を加えた。


これでもう、彼は動けないだろう。


「クロノさん、あのときはありがとうございました」


笑いながらそう言い、私はクロノさんから手を離す。


やりすぎはよくない。


「あんたは、死柄木と一緒にいた...」


クロノさんはフードがとれた私をみて、気が付いたようだ。


今さら気がついてももう遅い。


そういえば今回は眼鏡、使わなかったな。


なんて考えながら私は眼鏡をはずす。


「覚えていたんですか、クロノさん

 光栄ですね まあそれも終わりのわけですが」


最後にクロノさんを気絶させ、私は戦いを終わらせた。

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鈴蘭(プロフ) - potapotawさん» 初期から読んでいただいているとは、ありがたいです!最近は、なかなか更新出来ず申し訳ないです。頑張って更新していこうと思っているので、お付き合いいただけると嬉しいです! (2018年9月8日 22時) (レス) id: f42ad491f0 (このIDを非表示/違反報告)
potapotaw(プロフ) - 初期の頃から読んでいる者です。敵とヒーローの中間にいる?ハッカー、とてもカッコいいです!内容もドキドキする展開などが多く次はまだか~[壁]‥) チラッ. |ω・`)と毎度なっちゃいます(笑)この作品好きすぎて…。更新の方頑張ってください!いつまでも待ってますb (2018年9月8日 21時) (レス) id: 7ac955efaf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴蘭 | 作成日時:2018年6月10日 1時

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