転生265 ページ27
煙の中から人が3人現れた。
3人ともマスクをしていることから、オーバーホールさんに近い立場の人間。
その中で、3人で行動している人たちは....
窃野、宝生、多部だろう。
私が調べた顔と大方一致する。
「不思議なこともあるもんだ」
前髪で右目を隠している窃野がそんなことを言う。
ちょっと挑発でもしてみるか。
「こんなところに配置されているなんて、捨て駒なの?」
いつもかっちゃんを挑発するようにそんなことを言ってみると、窃野が反応した。
「何を言われようと俺らはここでおまえらを足止めするだけだ
かかって来いよ、お前から殺してやる」
刀の先をこちらに向けてそう宣言した。
オーバーホールさんの為なら捨て石でもいいって思っているのか?
はたまた自覚をしていないか。...いや、それは無いか。
ファットさんは「プロの力見せつけ___...」てやる。
そう言おうとしたんだろうけれど、天喰先輩が遮った。
「その“プロの力”は目的の為に...!!
こんな時間稼ぎ要員___...
俺一人で充分だ」
言うなあ、天喰先輩。
彼の力なら不可能ではないのだろうけれど。
「何言ってんスか!?
協力しましょう!」
切島くんは、そう叫ぶ。
ファットさんも口には出していないけれど、賛成ではないようだ。
「そうだ協力しろ
そこの女から、全員殺ってやる」
あー、あの挑発意外と効いてるっぽい。
イレイザーヘッドに横目で睨まれてしまった。
お前、何言ってんだって聞こえてくる。
警察も窃野“個性”のせいで武器である拳銃が取り出せない。
まあそれも、イレイザーヘッドがいれば問題はないけれど。
暴れようとした窃野をイレイザーヘッドが“個性”を使って牽制する。
相手はいきなり“個性”が使えなくなったからか動揺しているようだ。
けれど、敵はすぐに切り替えてきた。
宝生がポケットから拳銃を取り出し、向けてくる。
その動作に迷いは感じられない。
これは忠誠からくるものなのか?
「刀も銃弾も俺の体に沈むだけや
おとなしく捕まった方が身のためやぞ!!」
「イレイザーが抑えてる今なら武器も使える!
観念して投しろ!」
ファットさんと警察がやめるように声をかけたけれど、
「そういう脅しは命が惜しい奴にしか効かねんだよ」
あっさり言い返して突っ込んでくる。
やれやれ、めんどくさいなあ。
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鈴蘭(プロフ) - potapotawさん» 初期から読んでいただいているとは、ありがたいです!最近は、なかなか更新出来ず申し訳ないです。頑張って更新していこうと思っているので、お付き合いいただけると嬉しいです! (2018年9月8日 22時) (レス) id: f42ad491f0 (このIDを非表示/違反報告)
potapotaw(プロフ) - 初期の頃から読んでいる者です。敵とヒーローの中間にいる?ハッカー、とてもカッコいいです!内容もドキドキする展開などが多く次はまだか~[壁]‥) チラッ. |ω・`)と毎度なっちゃいます(笑)この作品好きすぎて…。更新の方頑張ってください!いつまでも待ってますb (2018年9月8日 21時) (レス) id: 7ac955efaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴蘭 | 作成日時:2018年6月10日 1時