31話 ページ35
セキュリティルームの中に入っていく
中は少し書類などで荒れているように見えた
rb「あははは……汚くてすまんなぁ」
ロボロから見ればこれは汚いと思うだろうが俺らから見れば違った
kr「え、綺麗」
rb「…ん？綺麗？？？」
『いや俺らさ、鼠(スパイ)とかが入ってきちゃうから荒れるんだよね〜』
kt「あと普通にゴミとか」
rb「そ、そうなん？？ならええけど…」
『そ。んじゃ、始めますか！』
気持ちを切り替え、セキュリティを教え合う
kr「あ、硬いじゃぁ〜ん」
kt「だけどここ緩くね？」
rb「あ、じゃあこう？」
『いや、そうじゃなくてこう』
rb「あ、こう？」
『そうそう！ロボロ飲み込み早いな』
rb「ホンマ？そう言ってもらって嬉しいわ」
kt「あ、待って？もしかしてだけどインカムってロボロが作ってるの？」
rb「せやで」
kt「作り方教えてくれない？イマイチ分かってなくてさ」
rb「ええで！」
俺たちが教えるターンからロボロが教えるターンへと変わった
ロボロはインカムの作り方をとても丁寧に教えてくれるので飲み込みやすい
今はロボロに教えてもらったことを生かしインカムを改造している
kt「あ、こうか…っあー、やべ、部品飛んでった」
rb「え、どこ？」
kr「痛…なんか飛んできたんだけど」
『これ歯車？』
kt「あ、それ頂戴？」
kr「もしかして部品？わかった…」
rb「やっぱ国ごとにインカムの部品って違うんやな」
『そりゃ当たり前やろ。各国のオリジナルやし』
インカム作りに夢中になっているとセキュリティルームの扉が数回ノックされた
rb「はーい？」
tn「入るで？」
中に入ってきたのはトントンだった
tn「時間になったから来たんやけど」
そう言われ時計を見てみると強化訓練終了の時間となっていた
『気づかんかったわ』
rb「もう終わりか…あー、首痛い」
首をゴキゴキと鳴らすロボロを横目に俺はきんときときりやんの方をむく
二人の顔は何かやる気に満ちていた
多分インカム作りやけど
『きりやん、きんとき終わりや』
トントンの声に気づいていない二人の頭を優しく叩く
「「っえ？あ、もう？」」
『はよせんとスマイルに怒られんぞ』
kr「あ、わかった…ちょっと片付けるから待ってて」
kt「……俺は終わった」
『早いやん』
少し後にきりやんが片付け終わる
tn「じゃ、行きましょか」
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作者名：シトラス | 作成日時：2021年7月15日 17時
