21話 ページ25
馬車は動き始め我々国へと向かった
……気まづい
左にショッピ、右にチーノさんがいる
話すこともなければまずまずチーノさんとは一回も喋ったことはない
『…』
syp「せや、チーノ先輩と仲良くなりたい言うてたよな」
ci「っえ」
『……ぇ？』
ci「そ、それは言うたけど…それ本人の前で言うことなんか?!」
syp「今言わんとお前話しかけないやろ」
ci「話しかけるわ！」
syp「えぇ〜？絶対に話しかけんやろ」
ci「はぁ？話しかけるに決まっとるやろ」
俺を挟んで言い合いをする2人(特にショッピ)を冷たい目で見る
syp「その目やめてくれません？」
『え、なんで？』
syp「凄い嫌なんすけど」
『じゃあ俺挟んで話さんといてくれる？』
ci「あ、すみません」
『え、チーノさんは平気ですよ〜』
チーノさんの方を向いて笑顔を見せてから指でショッピを指さしこう言った
『全責任はコイツにあるんで！』
syp「っえ？」
ci「…ﾌｯw」
syp「は？ワイに？？」
『元はと言えばお前が無理やり連れてきたんだろうがよ』
syp「……」
返せなくなったのかショッピは黙り込んだ
それを見て微かに笑っているチーノさん
コイツら仲ええな。
nk「そうだ、アクロ〜」
『何〜？』
nk「午前中は訓練だから〜」
『了か…い…………は？』
午前中？マジで言っとるんか？
nk「午後はセキュリティだから〜!!!!!!」
『…嘘やろ……』
ゆっくり出来んやん、俺
syp「ドンマイっすw」
『笑いもんじゃねぇわ……』
ci「まぁそれ提案したのグルッペンですから」
『総統サンが？……いじめかなんかか？』ﾎﾞｿｯ
syp「てかアンタらいつまで敬語使っとるん？」
「『……？』」
syp「仲良くなりたいんやったら敬語外せばええやん」
ci「え、逆にええの？それ」
syp「ええやろ……先輩のことやし」
『何だよそれ。ま、別にええけど』
ci「っえ、じゃあよろしく…？」
『よろしくチーノ』
…なんかチーノ固まってね？
初対面で呼び捨てはダメだっか？
ci「よ、よろしくアクロさん！！！！」
『お、おぅ…』
なんだ、喜んでただけか
『……それにしても以外に我々国って近いんやな』
さっきまで白尾国の景色だと思っていたがもう我々国の景色に変わっていた
ci「まぁ2つ国を挟んだ距離だし」
『あ〜、○×国と✕〇国小さいもんな。面積』
ci「だから余計にやない？」
『せやな』
syp「…これ護衛要らんやろ」
『そんな事言うなって！』
護衛っていう名前の人がいるだけで頼もしいんやから〜！
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作者名：シトラス | 作成日時：2021年7月15日 17時
