とある国の幹部は観光客？ (ページ12)

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9話ページ12

翡翠ことゾムが驚いているのを他所に話し始める

『で、我々国暗殺部隊長の君を呼んだ理由は戦争で大胆と裏切って欲しいから…かな？』
zm「は、はぁ…別にいいですけど…」
『ん？何？』

彼は少し迷ったような顔をして話す

zm「隊長…ノアさんはどうするんですか？」
『あ〜、我々国と一緒に戦うんかな』

『一応戦争の日に宣戦布告する予定やからなぁ』

いまいち俺もわからへんのよ、とそう付け加えて言う

『てか敬語とか無しでええで？どうせこの国潰れるんやし』
zm「え、あ、わかった？」
『あと俺の名前ノアやなくてアクロやから』
zm「そうなんすか…」

顎に手を当てて何かを考えるゾム
少し経ってから何かを思い出したの口を開いた

zm「もしかして白尾国なん？」

『お、ご名答〜！ようわかったな』

一応情報が漏れないようにセキュリティ固くしてるんやけど…
向こうのハッカーに負けたんかな

zm「やっぱ？侵入した時アクロみたいな人おったし」

『……侵入？』
ゾム「っあ〜、なんでもないっす！」

ま、こっちも侵入してるし
気にしないけど

zm「それで、戦争中に大胆と裏切るってどういう感じに？」
『これを使って盛大に裏切ろう思って』

手に小さな袋を持つ

zm「…袋？それでどうやって？」
『これは白尾国が作った火力がヤバい爆弾のひとつで、これを使うと半径10メートルが焼け野原になるんよ』
zm「は、半径10メートル?!」
『せやでぇ〜』

『で、まぁコイツを使うのともうひとつ』

空いている手の方に三角形の何かを持つ

『コイツはさっきの奴と似てるんやけど核爆弾みたいに上から投げると半径12メートルが焼け野原になる』
zm「てことは空軍出さなあかんの？」
『いや、普通に投げれば平気やけど相当の距離投げんとこっちにも被害が来るんよ…』

『やから砲台の中に詰めたりすりゃ一発やろ』
zm「はぁ…」

『ま、こんな感じにするから伝えとってな？我々国の幹部らに。驚かれるんは嫌やから』

zm「了解でーす」

『じゃ、戦争の日までごゆっくり〜』

ゾムが扉から出ていくのを確認する

《nakamu？聞こえてた？》
nk《そりゃバッチリ》
《我々国の戦争に混ざる件やけど我々国に事前に言っとくで良かったんよな？》
nk《うん、後で面倒事になったら嫌だから》

nk《てかそれよりも、我々国って戦闘狂が多いから怖いんだよね》
《わかるで？まぁとりあえず戦争の日まで準備しとくわ》
nk《わかった。気をつけてね》
《おん》