私は嫌われ者です

ミカタ ページ10

カナエside

杏梨ちゃんが来てから、Aちゃんが悲しそうになった気がしたの。


理由を聞いたら、杏梨ちゃんにされた事を話してくれたわ、


仲良くしたかった、って俯きながら。話しているAちゃんは、辛そうだった。


だからね、私はAちゃんの味方になったの。


しのぶや、一部の柱達は杏梨ちゃんの味方なのね。



……………どうして目の前のことしかみえないのかしら、


新しく柱になった子と、Aちゃんの信頼度はどちらが上なの？と言いたいわ。



この儘ではAちゃんが壊れてしまいそうで、心配なのよ。

〜〜〜〜〜〜〜

今日は柱合会議。


Aちゃん、大丈夫かしら？


来たら一番に挨拶してくれたけど、どこか寂しい目だった。

その後、柱達に罵倒されていて、見ているこっちが悲しかった。


ぎゅっと口を引き結んで、何か自分に言い聞かせて。

真菰ちゃんがこっちに呼んでくれて良かったわ。


錆兎くんや、義勇くんもAちゃんの味方らしいわ。

そうよね、4人は親友だもの。

Aちゃんのことをわかってくれる人がいて、良かったわ。


でも、向こうでは変わらず罵詈雑言が続いてる。

「「「「柱を辞めろ」」」」



え？


流石に酷いんじゃない？


そう思ってふとAちゃんをみたの


大変……………

光の無くなった瞳。奥に眠る影。


引きつった笑みの顔、抑揚の無い顔


彼女の中で、感情の糸が、切れてしまった

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