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3日目の昼。

日が出れば鬼は出ない。

昼夜逆転になってしまうのは仕方がない。睡眠を取る前に私は食事が取りたいと思い、川の音がする方へと足を進めた。


するとそこには先約がいたそうで、魚を焼いている男がいた。

「キミも食べるか??」

赤髪で、水色に雲の描かれた羽織を羽織っている。

『...』
「...遠慮するな!!ほら食べろ」
『...魚は、大好物』


静かに男の横に腰を下ろして、魚を受け取る。


「俺の名前は、竈門炭治郎だ」

『林院A』


私が魚を受け取ったことに嬉しそうにニコニコとする炭治郎という男。

一口かじれば、ホクホクでサクッとしていてとても美味しかった。

『...美味しい』

「よかった!!」

ニカッと笑うその笑顔は、なんだか私の心を温めた。


『私が来ること、気がついてた?』

「あぁ、実は俺鼻がいいんだ」

スンスンと鼻を動かす炭治郎に、変な子だなぁと思いながら魚をかじる。

「Aは何歳なんだ?」

『14、炭治郎は?』

「15歳だ。実は14の妹がいるんだけど、なんだか懐かしい感じがして」

このやけに面倒見の良い人柄は、下にいるからだったのか。

『いいな、私には兄弟がいないから』

「そうなのか」

羨ましい、と言おうとすれば頭にポンっと大きな手が乗った。

「実は、俺の妹はもう2年も眠ったままなんだ」

『...病??』

「いや...」

何か少し口籠った炭治郎に、「別に言わなくても平気だよ」と言いながら魚をかじる。

「鬼に襲われたんだ。それで鬼になってしまった...」

『...ん??なのに2年も眠ったまま??』

随分とおかしなことも起きるもんだ。

「まだ人を喰らったこともないし、俺は妹を信じてるんだ」

『張ってね』

眠ることにより体力を蓄積しているのだろうか??

ペロリと魚を平らげ、「ありがとう」とお礼を言えば、「構わないさ!」と綺麗な笑みを浮かべた。

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人形師(プロフ) - 凄く面白いです!無限列車編書いてほしいと思いました。自分のタイミングで良いのでいつか書いてください。 (2020年3月2日 13時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あおいろ | 作成日時:2020年2月10日 8時

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