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「お帰りなさいませ」

結局大した鬼に出会うこともなく、最終選別を終えた。

朝日の昇るこの空間に、静かに息を吐く。


「おめでとうございます」
「ご無事で何よりです」

周りを見渡せば、私を含めて5人だった。

そこには炭治郎の姿があり、生きてたのかとどこかホッとした自分がいた。頭に怪我をしているようだった。


「で??俺はこれから、どうすりゃいい、刀は」

奥に立っていた傷のある男の子が食い気味で、二人の女の子へと話しかけた。


「まずは隊服を支給させていただきます。体の寸法を測り、その後は、階級を刻ませていただきます」
「階級は十段階ございます」
「甲」「乙」「丙」「丁」「戊」「己」「庚」「辛」「壬」「癸」

「今現在皆様は、一番下の、癸でございます」

この二人は双子なのだろうか、やけに息がぴったりだなと驚きながらも、階級制度があったことを思い出す。

「刀は??」

刀を随分と気にしているらしい男の子は、そんな事どうでも良かったらしい。

「本日、刀を作る鋼、玉鋼を選んで頂きますが、刀が出来上がるまで、十日から十五日かかります」

「その前に」

パンパンと白い髪の子の方が手を叩くと、鴉が降りてきた。

私の所にも鴉が降りて来て私は顔を引きつらせる。

猫と鴉が仲がいいわけない...

私はお前が嫌いだ、いつも虐めてくる癖に、と睨みを入れると、カァ!!と一鳴きされた。


「今から皆様に、鎹鴉をつけさせてもらいます」
「鎹鴉は、主に連絡用の鴉でございます」

なぜ鴉なのか、と私はため息をついた。

「鴉...??これすずめじゃね」

一方、タンポポみたいな黄色の髪色をした男の子の手には雀が乗っていた。

逆に猫は雀食べるし、どっちみち仲良くできなかったかもしれない、と項垂れた。

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人形師(プロフ) - 凄く面白いです!無限列車編書いてほしいと思いました。自分のタイミングで良いのでいつか書いてください。 (2020年3月2日 13時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あおいろ | 作成日時:2020年2月10日 8時

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