ぬくもりにつつまれて (ページ9)

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③ ページ9

目黒side

宮「翔太、今の言葉はどうなの？言っていいことと悪いことあるでしょ？」

翔太「…」

宮「嫌なのはわかるよ? でもそれと人を傷つけることとは別でしょ。」

翔太「……うん」

翔太くんの親代わりとして、ふっか先生と佐久間くん、そして舘先生がしつけを担うことが多い。

そして叱られる場合、翔太くんにとって一番効くのは、実は舘先生の言葉だったりする。

翔太くんは普段から舘先生のことは人一倍信用してるし、大好きだからね。その分、厳しい言葉も響くんだろうね。

翔太「めめ、ごめんなさい。」

目「うん、いいよ？」

すっごいしゅんとして謝ってくるからおもわず頭をなでた。

体調不良のときに子どもが機嫌が悪くなること自体はよくあることだから、翔太くんがさっきの言葉を本心で言ったわけじゃないことは俺も舘先生もわかってる。

宮「はい、じゃあちょっとお尻のお薬頑張るよー。めめに掛け声してもらいな？」

翔太「ん、」

目「一緒にふーってするよ？せーの、」

翔太「ふー、、う"ぅ」

宮「おしまい。偉いよ、頑張ったね」

舘先生に頭をなでてもらって、ご満悦な翔太くん。

目「上手上手。よし、このままお着替えしちゃおうね」

翔太「うん…」

さすがにしんどいのか、されるがままの状態。着替えが終わる頃にはほぼ寝てしまった。

でもその表情はどこか気持ちよさそうで安心する。翔太くん、きれい好きだもんね。

…薬効いて元気になるといいけど。