ぬくもりにつつまれて (ページ18)

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③ ページ18

宮舘side

佐「レベル、下がってきてます」

一番避けてあげたいパターンだけど…
ちらりと周りを見ると、深澤、そしてそのあと佐久間とも目があって頷きあう。

宮「…挿管準備して。」

佐「はい。」

目「っ、待ってください！！まさか意識下挿管ですか！？」

パッと振り返るといつもはクールな目黒が取り乱したように俺の腕をつかんでいた。

佐「…落ち着け？」

佐久間が珍しく低い声で目黒を制す。

宮「いいよ、佐久間。大丈夫だから」

確かに今回は、意識がない状態での挿管ではないから、患者の苦痛は大きい。
でも鎮静剤を使ってしまったら呼吸自体が止まる可能性があるからそれはできない。

だけど、、翔太をラクにしてやるにはこの方法しかないんだよ。

目「だって、、今も苦しんでるのに…もっと苦しいじゃないですか！そんなの、、」

佐久間がふうっと息を吐いて、今度は優しく諭した。

佐「めめ？涼太もふっかも辛いんだよ。でも翔太のため。…めめならわかるだろ？」

深「……。」

目黒は俺とふっかの表情、そして苦しそうな翔太を交互に見て、脱力したように俺の腕から手を離す。

目「…すみません。俺が、間違ってました」

深「…ん。めめの気持ちわかってるからな」

宮「うん。助けてあげようね」

目「はい…」

俺も頑張るからさ、目黒もサポートしてね？
そんな気持ちをこめて、その肩をポンポンと叩いた。