発作�� ページ16
佐久間side
ここ数日間、体調が思わしくない翔太。
朝から不整脈も出てるし微熱が続いている。
佐「はい、お昼ご飯だよ〜」
翔太「ありがと〜」
ベッドから起き上がって絵本を読んでいた翔太が本をわきに置こうとしたとき、急に翔太がベッドの上でうずくまった。
佐「翔太！？」
翔太「っ、いたぃ、」
胸に手をあてて、耐えること数秒間。
翔太「…はあ、なおった」
佐「発作出始めちゃったかあ」
今のは小発作だったけどこれから注意が必要かな。
とりあえず食欲はあるようなないようなだったけど、翔太の好きなメニューだったから割と食べてくれて。
体調安定してほしいなと思っていたんだけど…
さっきの発作から3時間後、ナースコールが鳴った。
佐「翔太？どうした？」
翔太「んー、はっぁ」
佐「今行く！」
病室のドアを開けると、翔太がベッドの上で小さくうずくまって悶えていた。
佐「今、舘先生呼んだからね」
翔太「はっ、う」
助けを求めるように手を伸ばしてきたから、少しでもここにいるよって感じてほしくて、ベッドに横になっている翔太を上から抱きしめるようにして包んでさすった。
宮「翔太おまたせ！！」
手術後でスクラブ姿の涼太と、点滴セットを持っためめがバタバタと走ってきた。
翔太「んー、痛ぃっ」
宮「痛いね、今ラクにするからね」
俺と涼太で片方ずつ腕をとって、いい血管を探す。
宮「…あった。ここからいく」
翔太「んんー、いやだぁー！」
宮「おっと、危ない」
苦しくてパニックになりかけているのか、珍しく暴れる翔太。
針が刺さる前で良かった。
目「ちょっとごめんな」
翔太「ぎゃあーーー！」
めめが強めに固定して、涼太がほっそい血管に針を刺し、薬をつないだ。
しばらくすると薬が効いてきたのか、規則正しい呼吸に変わる。
翔太「…ﾋｸｯ」
目「よしよし、頑張ったね」
翔太「ん…」
これで終わればよかったんだけど…
大きな発作が再び翔太を襲ったのはその日の夕方だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 413人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シルク | 作成日時：2023年9月23日 22時
