この想いに名前を【第五人格】 (ページ20)

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主ページ20

ウィラ「…イライ」

イライ「私は揺らがないよ。自分の命に変えてでもナワーブをここに帰らせる」

ウィラ「…イライ。今この状況がわかっているの？」

イライ「わかってるよ。より少ない犠牲のためにってことだろう？

でも私は揺るがない。
ナワーブは生きている。
ナワーブは私が取り戻す。それだけだ。」

部屋の中にただひたすら、重たい空気が流れる

ウィラ「ナワーブを取り戻すことも大切よ。

でもこの状況、全員の命に関わっているのよ、

あなたがちゃんと自分のことを守れば、

それは1人の命を救ったことに値するのよ。」

イライ「…わかった」

絶対わかってない顔してる

エミリー「…ウィリアムとマーサは私がどうにかするわ。

ナワーブのことは頼んだわ。」

ノートン「ゼロ…か。調べておくよ。何かわかるかもしれない。」

ウィラ「ええ…お願い。」

トレイシー「ねぇみんな！！すごいよ！！」

トレイシーの嬉々とした声がどんよりとした部屋に響く

トレイシー「新ハンターの情報、本に載ってるんだけどね、おかしいの！

どんどん文字が消えていくんだよ！」

「「「え？」」」
『え…？』

フィオナ「ふむ、なるほどな。

もしかしてだが主にも制御できてないのではないだろうか。
ゼロは荘園に混じってしまった異物だ。
本に載ったのは荘園の主の抗ってくれというメッセージとも受け取れる。
そして消えたのはゼロの能力…。」

トレイシー「なんの話ー？」

『…トレイシー、ハンターの情報わかる？』

トレイシー「わかんない！！

でも本の内容だったら、パペットが記録しているよ！」

『じゃあ今から見せてもらっても良い？』

トレイシー「ソフィーは勉強熱心だね！いいよー！」