検索窓
今日:5 hit、昨日:9 hit、合計:6,876 hit

優しい人 ページ13

エミリーside


辛かったわ。



荘園でのゲーム



増えていく左腕の跡が



誰も私だけは助けてくれないの。



自分で治療できるだろって。



彼だけだったわ。



治すよ、なんて言ってくれたのは。



あぁ、なんて優しい人。



仲間のために梟を飛ばし、



犠牲になった梟を思い心労を積み重ね、



あぁ、なんて優しい人。



婚約者がいるのね?



彼女のためにここにきたのね?






あぁ、なんて可哀想な人。



他人に利用されて、誰も彼のことを見てくれやしない。



ねぇ、私なら、あなたを愛せるわ。




あなただけを見つめてられるわ。




婚約者より先に私が出会っていたら__________









イライ「ソフィアが倒れたって聞いたんだけど!」



息を切らし、慌てて入ってきたのは私の好きな人だった



エミリー「落ち着きなさい…もう大丈夫よ。貧血だったわ。」



イライ「…よかったぁ」



ほっと息を吐き安心した表情を浮かべる



あぁ!羨ましいわ!



彼にこんなにあいされるなんて!



彼には婚約者がいる



今までその事実が私の心の瓶のコルクだったのよ。



そのコルクじゃないとダメなの。



ソフィア、あなたじゃ駄目なのよ。



ねぇなんで。



私の方が先にあなたに出会ったのに



私の方が先にあなたに心惹かれたというのに



ねぇ、やめて。



私の目の前で



そんな愛しそうに彼女を見つめないで。




愛してるわ、イライ。




だからどうか、私を見て。

幸せ→←一目惚れ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (7 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
9人がお気に入り
設定タグ:第五人格 , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

こなつ(プロフ) - すっごく面白かったです…!!幸せな気持ちにさせてくれてありがとうございました!! (2022年8月6日 21時) (レス) @page40 id: 0e265eac7c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2019年7月25日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。