�� ページ41
翔太side
翔太「…ねぇ、ふっかぁ。」
深「ん〜？」
翔太「ごめんねって言えなかった。…っていうか、無視もしちゃった。」
深「…そっか」
ふっか先生はごめんねできなかったとしても、いつも通りにすればそれでいいよって言ってくれたのに。
しょーたは、”いつも通り”さえできなかったんだ。
翔太「ねぇ、嫌われちゃったかも。どうしよう…」
…それは心のどこかで一番恐れていたこと。
ふっか先生を前にしたら言葉になって出てきたから自分でもちょっとびっくりしていると、
聴診器を外した先生に顔を覗き込まれる。
深「仲直りって難しいねぇ。でもさすがに嫌われるなんてことはないと思うよ？」
翔太「だってAちゃんは普通にしてくれたのに、それでも無視しちゃうとか…嫌な子じゃん」
深「そこまで考えられるならどうしてツンツンしちゃうのよ〜」
翔太「だってぇ、」
深「…そう思うなら、次から無視はしないこと。わかった？」
翔太「ぅん…」
無視されるってことの悲しさはしょーたもわかってる。
…小さい頃、病院に来る前、大人に無視されたこと、あるから。
それを思い出したら、本当にごめんなさいしなきゃダメだ、って心から思えた。
翔太「…今からする。」
深「ん？」
翔太「今からごめんねしたい。だからAちゃん呼んで。お願い！」
そう言うと、なぜかふっか先生が困ったように眉をひそめた。
深「今ね、Aちゃんいないの。というか、明日もお休み。」
翔太「……えっ？」
深「美桜ちゃんと一緒に、学会ってところで発表頑張るんだって。
でね、少し遠くだからお泊りなの。午後には出発するから今日はもう帰ったよ。」
…え、、
深「翔太もこの前、カフェで佐久間と準備してたの見たでしょ？」
翔太「え、え、…なんで？」
深「…」
翔太「なーんーでっ！！！」
深「……なんでも。」
翔太「…じゃあ、ごめんね、できない、の、？」
じわっと視界が揺れて、ツーっとほっぺが濡れた。
ふっか先生が優しくぬぐってくれたけど
翔太「…ｸﾞｽｯ、ごめんねっ、って、ｸﾞｽｯ、したかったっ、のにっ、、」
なんであんなことしちゃったんだろう、
発表あるなら、がんばってねって言いたかったのに…
普通におしゃべりしてたら、がんばってねって言えたかもしれないのに…
いつも優しくしてくれる人に、
自分がされて嫌なことをした。
さいてい…
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シルク(プロフ) - えなさん» こちらこそいつもありがとうございます^_^ またリクエストくださって嬉しいです。リクエスト承知いたしました！ (3月8日 12時) (
レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - いつもお話楽しみに待っています！リクエストなのですが、主人公が同僚たちとうまくいってなかったり仕事もうまくいかなかったりして元気がない日が続いてそれにしょっぴーが気づいて癒してあげる的なお話が見たいです！ (3月7日 17時) (レス) id: 2ee6bfb48d (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - りーるさん» ご感想ありがとうございます！練られているだなんて嬉しいです…！なんだかいつも長くなってしまって、冗長かな…と悩んでいたので救われました🥲 こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします！ (3月7日 11時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
りーる - リクエスト書いて下さりありがとうございました！どのお話も内容が練られていて凄く面白いです！これからも作者様のペースで頑張ってください！楽しみにしています！ (3月6日 22時) (レス) id: 15110049bf (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - ぷさん» ご感想書いて頂いてありがとうございます！沁みるお言葉たくさん…嬉しいです🥹私も書いててとても楽しかったです。こちらこそリクエストありがとうございました！ (3月3日 10時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルク | 作成日時：2024年2月22日 21時
