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Aside
とりあえずそのまま暫くだっこしていたけれど…
いつもよりホカホカしている身体、火照って赤みのさしたほっぺと、しわのよった眉間、ぎゅっと閉じられた目。
A「…ねんねしたほうがラクなんじゃない？」
声をかけると、再び服を掴んだ。
翔太「…やだぁ、、いかないで」
……そっか。抱っこなら必然的に一緒にいてもらえるからおねだりしてたのかもしれない。
A「ううん、ねんねしてもここにいる。…ベッド行く？」
翔太「…ん」
…やっぱりそうだったんだ。
ベッドにそっと寝かせて、ついでに泣きすぎてずれてしまった冷えピタを直してあげる。
布団に入ったはいいけれど、相当辛いのか、身体の向きをあっちに向けたりこっちに向けたり、落ち着かない翔太くん。
…そして、また目にはじわじわ涙が浮かんでくる。
翔太「んんっ、、ｸﾞｽｯ、、ｸﾞｽｯ、」
A「……」
翔太「ｸﾞｽｯ、、ｸﾞｽｯ、」
患者さんが苦しむ姿はたくさん見てきたとはいえ、やっぱり心は痛むもの。
もう一度寝返りを打ってこちらに身体を向けた翔太くん。
うっすら目をあけて心細そうに見上げてくるから、
A「…おてて握っておく？」
一応一言かけて、布団の上にだらっと脱力していた手に自分の手を重ねた。
なにも言わないけど、拒否することもなく寝返りをうったから、もう片方の手でそのままさすってあげる。
翔太「…ぅんん、、」
そうしているとドアが開き、宮舘先生が戻ってきた。
宮「インフルエンザA型。今から薬入れちゃう。」
続けて部屋に入ってきた向井くんのもってきたカートには点滴の準備がされている。
宮「しょうたぁ？もう一回だけ頑張ろうね」
向井くんがベッドの反対側に回って身体を軽く抑制し、私は握っていた手のパジャマを捲れば…
翔太「やぁ、、やぁ、ふぇ、、」
さっきまでの検査で力尽きたのか、弱々しく抵抗する。
宮「これで嫌なことはおしまいだからね」
向「先生がラクにしてくれるからな〜？」
翔太「…っ、いたぁぃ、ｸﾞｽｯ、、」
宮「はーい、よく頑張りました。翔太偉いよ〜？本当にいっぱい頑張ったねぇ。」
すごく優しい声で、いつもより大げさに褒めてあげる先生。
それが伝わったのか、翔太くんは少しだけ表情を和らげて目を瞑った。
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シルク(プロフ) - えなさん» こちらこそいつもありがとうございます^_^ またリクエストくださって嬉しいです。リクエスト承知いたしました！ (3月8日 12時) (
レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - いつもお話楽しみに待っています！リクエストなのですが、主人公が同僚たちとうまくいってなかったり仕事もうまくいかなかったりして元気がない日が続いてそれにしょっぴーが気づいて癒してあげる的なお話が見たいです！ (3月7日 17時) (レス) id: 2ee6bfb48d (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - りーるさん» ご感想ありがとうございます！練られているだなんて嬉しいです…！なんだかいつも長くなってしまって、冗長かな…と悩んでいたので救われました🥲 こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします！ (3月7日 11時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
りーる - リクエスト書いて下さりありがとうございました！どのお話も内容が練られていて凄く面白いです！これからも作者様のペースで頑張ってください！楽しみにしています！ (3月6日 22時) (レス) id: 15110049bf (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - ぷさん» ご感想書いて頂いてありがとうございます！沁みるお言葉たくさん…嬉しいです🥹私も書いててとても楽しかったです。こちらこそリクエストありがとうございました！ (3月3日 10時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルク | 作成日時：2024年2月22日 21時
