�� ページ31
深澤side
翌日。今日も耳鼻科に連れてきたけど…
翔太「うー、やだ！！」
やっぱり泣いて泣いて、暴れる翔太。床にしゃがんで泣き続けている。
でも、ただ単に診察が嫌ってだけじゃなくて、翔太の場合は色々な恐怖や緊張が背景にあるから…一緒に来ためめの服をぎゅっと掴んだまま。
深「しょーた、俺も一緒にいるから、一回お椅子座ってみよ」
翔太「ぎゃー！」
深「翔太、翔太？」
翔太「ぎゃー！！」
名前を呼んでも、俺の声が届かないくらいパニックになっちゃって…
部屋の隅に立ってその様子を見ていた先輩が、俺にこそっと耳打ちする。
先「納得するのを待ちたいのもわかるけど、早く終わらせてあげるのもアリだと思う。外来で来るお子さんは泣いてる子も多いし、僕ら耳鼻科医は割と慣れてる(笑)」
深「そうなんですね…」
先「とりあえず床に座ったままでいいから患部だけ確認してもいい？」
深「はい、俺抱いてます」
俺も床にしゃがんで、泣いている翔太を引き寄せた。
深「ぎゅーってしたら怖くないっしょ？」
白衣で包むみたいにして、ぎゅっと密着させて、右耳を先生の方に向ける。
翔太「…やっ」
目「見るだけ見るだけ」
俺とめめがなだめている間にさっとライトで照らして、状態を診てくれた先輩。
先「痛くないからちょっとお耳広げて見えやすくさせてねぇ」
翔太「ぎゃーぁ」
もうこのままやったほうがいいと判断したのか、さっさと進めてくれた。
耳に器具を入れて少し広げると、また泣き声が大きくなるけど…
先「はいおしまい、頑張りました」
翔太「ぎゃーぁ」
先「軽度の外耳炎だね。たぶんね、かゆいだけじゃなくてちょっと痛みも出始める頃じゃないかな？」
目「え？」
深「…そんなこと一言も言ってなかったじゃん」
めめと苦笑いして、腕の中の翔太を見下ろしたけど本人はひたすら泣き続けるだけ。
先「この程度なら点耳薬で治るから大丈夫。機械で耳の掃除だけしてあげると治りが早いからやってあげたいけど…厳しいよね。」
翔太「もうお部屋かえる！」
目「あっ、」
めめが小さく声をあげるが早いか否か、ぱっと立ち上がった翔太が自分で診察室のドアを開けて逃げ出した。
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シルク(プロフ) - えなさん» こちらこそいつもありがとうございます^_^ またリクエストくださって嬉しいです。リクエスト承知いたしました！ (3月8日 12時) (
レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - いつもお話楽しみに待っています！リクエストなのですが、主人公が同僚たちとうまくいってなかったり仕事もうまくいかなかったりして元気がない日が続いてそれにしょっぴーが気づいて癒してあげる的なお話が見たいです！ (3月7日 17時) (レス) id: 2ee6bfb48d (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - りーるさん» ご感想ありがとうございます！練られているだなんて嬉しいです…！なんだかいつも長くなってしまって、冗長かな…と悩んでいたので救われました🥲 こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします！ (3月7日 11時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
りーる - リクエスト書いて下さりありがとうございました！どのお話も内容が練られていて凄く面白いです！これからも作者様のペースで頑張ってください！楽しみにしています！ (3月6日 22時) (レス) id: 15110049bf (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - ぷさん» ご感想書いて頂いてありがとうございます！沁みるお言葉たくさん…嬉しいです🥹私も書いててとても楽しかったです。こちらこそリクエストありがとうございました！ (3月3日 10時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルク | 作成日時：2024年2月22日 21時
