�� ページ30
翔太side
先生たちが楽しそうにお喋りしている間、頭に浮かぶのは
無理。もう行きたくない…。
耳が治らないのは嫌…。
でもやっぱり行きたくない、行けない。
ってことばかり。
…だって怖いもん、ムリ。
でも明日また連れていかれるんでしょ…。ほんとにやだ。
そんなことを考えながらふと顔を上げたら、Aちゃんがしょーたのことを見下ろしていた。
気づいたら
「…行きたくない」
って言葉がこぼれていた。
…たぶん、もう誰でもいいから、行かなくていいよって言ってほしかったんだ。
Aちゃんにしか、しょーたの声は聞こえなかったっぽくって、先生たちはお喋りを続けている。
でもすぐに言ったことを後悔した。
だって、”じゃあ行かなくていいよ”なんて看護師のAちゃんが言うわけないし。
結局しょーたの周りはお医者さんか看護師さんしかいないんだから、行かなくていいなんて言ってくれるわけがない。
翔太「…なんでもない」
Aちゃんにだけ聞こえるくらいに小さくそう言って、気まずくて目をそらす。
正直今は、看護師さんや先生とは話す気になれない。
深堀りされたらヤダなって思ってたけど、Aちゃんは何も言わずにしょーたの肩をぽんぽんってしただけだった。
翔太「……」
A「そろそろ終わりますか？翔太くんも夕食の時間近いし」
先生たちにそう声をかけたAちゃんがテーブルの上を片付け始める。
深「あ、ほんとだ。そうしよ」
佐「時間経つの早いわ。おっちー」
向「しょっぴーお部屋戻ろか！」
翔太「…ん」
康二に伸ばされた手をとって椅子から降りる。
A「いっぱい食べてさ、ゆっくり寝てねー」
美桜「それが一番だねぇ。また明日ねー」
さらっとそう言って、明るく手をふってくれたさくら組。
…なんだか心が一瞬軽くなったような気がした。
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シルク(プロフ) - えなさん» こちらこそいつもありがとうございます^_^ またリクエストくださって嬉しいです。リクエスト承知いたしました！ (3月8日 12時) (
レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - いつもお話楽しみに待っています！リクエストなのですが、主人公が同僚たちとうまくいってなかったり仕事もうまくいかなかったりして元気がない日が続いてそれにしょっぴーが気づいて癒してあげる的なお話が見たいです！ (3月7日 17時) (レス) id: 2ee6bfb48d (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - りーるさん» ご感想ありがとうございます！練られているだなんて嬉しいです…！なんだかいつも長くなってしまって、冗長かな…と悩んでいたので救われました🥲 こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします！ (3月7日 11時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
りーる - リクエスト書いて下さりありがとうございました！どのお話も内容が練られていて凄く面白いです！これからも作者様のペースで頑張ってください！楽しみにしています！ (3月6日 22時) (レス) id: 15110049bf (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - ぷさん» ご感想書いて頂いてありがとうございます！沁みるお言葉たくさん…嬉しいです🥹私も書いててとても楽しかったです。こちらこそリクエストありがとうございました！ (3月3日 10時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルク | 作成日時：2024年2月22日 21時
