�� ページ29
Aside
日勤後。
もう営業時間も終わり、ほぼ人のいないカフェテリア。
3人とも仕事に追われていたらぎりぎり営業時間に間に合わなくて、佐久間さんがわざわざ売店まで行ってカフェラテとパンをごちそうしてくださった。
それらをお供にして丸いテーブルを囲み、それぞれの発表の構想を固めること1時間。
かわいい声がして、ふとそちらを見れば、深澤先生に抱かれた翔太くん。その後ろには向井くんもいる。
A・美桜「お疲れ様です」
佐「どっか行った帰り？なんか入ってたっけ」
深「そ。今朝、当日予約入れた耳鼻科。」
佐「あぁ〜はいはい！言ってたね。」
先生たちがこちらに歩いてきたから、隣のテーブルから椅子を３つ引き寄せて丸く並べた。
深「ありがとAちゃん、よいしょっとぉ」
深澤先生が翔太くんを私の隣の椅子に降ろして、自分もその横に腰かける。
慌ててテーブルに散らばっている資料を片付ける美桜。
…集中してたから気づかなかったけど、テーブルの上はいつの間にかすごいことになってたらしい。
向「あっ、そんな片づけなくても、お構いなく」
佐「いいのいいの、頭使いすぎてそろそろ休憩入れようと思ってたから」
深「2人とも怖い佐久間先輩にしごかれてた？」
佐「も〜人聞きわりぃな〜」
そんなことは全くないけど…
本当にずっと集中してたから、3人が来てくれてちょうどよかったのかもしれない。
小さく伸びをしてちらっと隣を見る。
椅子に座らされた翔太くんは、目を真っ赤に腫らして、前髪も濡れていて…なんだか沢山泣いたあとの顔をしていた。
何があったのかは知らないけど…、あえてこっちから聞き出すのも違うかなと思って、普通に皆さんとお喋り。
向「これレジュメですか？」
美桜「そうそう、ここの図こだわったの」
深「すご、いいじゃん」
佐「なんとか構想固まってきたし、結構いい反応もらえる発表だと思う」
和やかに進む大人たちの話を聞いているのか聞いていないのか、下を向いて足をプラプラさせている翔太くん。
美桜と佐久間さんが康二くんたちにレジュメを説明している間、私はカフェラテをすすりながらちょこんと隣に座っている翔太くんを見てたら、
ふと足をプラプラさせるのを止めて顔を上げた彼と目があった。
翔太「…」
A「…」
…なんとなく無言で見つめ合うこと数秒。
翔太「…行きたくない」
私に向かってそう小さく呟いた。
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シルク(プロフ) - えなさん» こちらこそいつもありがとうございます^_^ またリクエストくださって嬉しいです。リクエスト承知いたしました！ (3月8日 12時) (
レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - いつもお話楽しみに待っています！リクエストなのですが、主人公が同僚たちとうまくいってなかったり仕事もうまくいかなかったりして元気がない日が続いてそれにしょっぴーが気づいて癒してあげる的なお話が見たいです！ (3月7日 17時) (レス) id: 2ee6bfb48d (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - りーるさん» ご感想ありがとうございます！練られているだなんて嬉しいです…！なんだかいつも長くなってしまって、冗長かな…と悩んでいたので救われました🥲 こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします！ (3月7日 11時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
りーる - リクエスト書いて下さりありがとうございました！どのお話も内容が練られていて凄く面白いです！これからも作者様のペースで頑張ってください！楽しみにしています！ (3月6日 22時) (レス) id: 15110049bf (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - ぷさん» ご感想書いて頂いてありがとうございます！沁みるお言葉たくさん…嬉しいです🥹私も書いててとても楽しかったです。こちらこそリクエストありがとうございました！ (3月3日 10時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルク | 作成日時：2024年2月22日 21時
