�� ページ27
深澤side
なんとか診察室の中まで連れてきたはいいけれど…
翔太「いーやだっ、離してぇ！やぁぁ！」
先生「あららら、派手に泣いてるねぇ」
深「ほんとすいません！」
向「すみません！」
先生「そんな謝ることないよ、翔太くんは悪くないもんねぇ？」
先輩は長年の経験があるからか、俺と康二よりよっぽど落ち着いている。
康二の腕の中で暴れ続けている翔太に優しく声をかけてくれるけれど、たぶんそれは届いていない。
翔太「やっぁ、やだ、あーぅ！！ｹﾞﾎｹﾞﾎ」
泣きすぎて咳込みだした翔太。
深「翔太落ち着けって」
翔太「やーだっ帰るぅ、離して！うああ、」
あまりにも訴えるから康二が床に降ろすとすぐに診察室のドアのほうに向かう翔太。
…でも、、
翔太「…かえる、、かえる、、ううぅぅ」
外の世界は怖いから一人で診察室から出ることはできなくて。
それでも診察を受けるのは嫌だから、行き場をなくした翔太。
立ち尽くしたまま困ったようにドアと診察室の椅子とを見比べて…
翔太「うぅぅあ、あっ、ﾊｧﾊｧ…」
その場にしゃがみこんで胸を押さえた。
深「翔太！」
慌てて駆け寄って背中をさする。
深「一緒に呼吸しよ、」
翔太「ﾊｧﾊｧ、あ、っ、う、ﾊｧﾊｧ、ｸﾞｽ」
涙と汗でべったり濡れた前髪をかき上げれば、不安に染まり切った瞳と目が合った。
先生「今日は翔太くんのためにも無理させないほうが良い」
深「でも…」
今日このまま帰らせたところで、明日は切り替えられるとは到底思えない。
翔太の背中をさすりながらもどうしようかと必死に考えていると、康二に何かささやいた先輩は部屋の奥に行ってしまった。
深「…なんて？」
向「退室するから今日は好きに診察室見せてあげたらいいよ、やって」
せっかく予約の枠を空けてもらったのに申し訳ないなと思いつつも、お言葉に甘えさせてもらうことに。
深「翔太、翔太、もう先生いないから。俺と康二だけ。」
そう声をかけると、少し顔を上げた。
翔太「うっ、うっ、はぁ、うぅぅ」
深「先生がね、このお部屋好きに見ていいよだって。ちょっと見てみよっか」
腰痛もちだから普段はあまり子どもを抱っこしないんだけど、今回はよいしょと久々に翔太を抱き上げた。
…かっる。
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シルク(プロフ) - えなさん» こちらこそいつもありがとうございます^_^ またリクエストくださって嬉しいです。リクエスト承知いたしました！ (3月8日 12時) (
レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - いつもお話楽しみに待っています！リクエストなのですが、主人公が同僚たちとうまくいってなかったり仕事もうまくいかなかったりして元気がない日が続いてそれにしょっぴーが気づいて癒してあげる的なお話が見たいです！ (3月7日 17時) (レス) id: 2ee6bfb48d (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - りーるさん» ご感想ありがとうございます！練られているだなんて嬉しいです…！なんだかいつも長くなってしまって、冗長かな…と悩んでいたので救われました🥲 こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします！ (3月7日 11時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
りーる - リクエスト書いて下さりありがとうございました！どのお話も内容が練られていて凄く面白いです！これからも作者様のペースで頑張ってください！楽しみにしています！ (3月6日 22時) (レス) id: 15110049bf (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - ぷさん» ご感想書いて頂いてありがとうございます！沁みるお言葉たくさん…嬉しいです🥹私も書いててとても楽しかったです。こちらこそリクエストありがとうございました！ (3月3日 10時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルク | 作成日時：2024年2月22日 21時
