�� ページ21
翔太side
いろは「やだぁ、いっしょ、する、Aちゃんしゅきだもん」
向「いろはちゃん、もう行こ？」
いろは「やぁ」
Aちゃんの足元に一生懸命しがみついてる。
…入院してきたばっかりだし、しょーたより小さい子だから。
なんかさ、ここでしょーたがうじうじワガママ言っても、Aちゃんやこーじを困らせるだけなのかな。
そう思って、Aちゃんとつないでいた手を離した。
向「しょっぴー？」
翔太「…いいよ。いろはちゃんのところ行ってあげればいいじゃん。こーじ一緒に検査行こ…」
正直、検査前ってどきどきが止まらないから、早く検査を終わらせたいって気持ちのほうが大きかった。
でも、康二に手を伸ばそうとすると、Aちゃんがサッとしょーたの手を掴み直した。
翔太「えっ……」
A「いろはちゃん、ダメなものはダメ。このお兄さんの検査の時間決まってるから。」
いろは「Aちゃん、いろはきらい？」
A「嫌いじゃないよ。でもね、今はこのお兄さんの検査のほうが大事。向井くん、ごめんけど、あとよろしくね」
いろはちゃんの泣き声が少し大きくなるけど、Aちゃんはきっぱりそう言って、
しょーたの手を引っ張ってスタスタと廊下を歩き始めた。
角を曲がるとAちゃんが立ち止まる。
ちょっとかがんだAちゃんとまっすぐ目があった。
A「ごめんね。」
翔太「…ううん。」
A「翔太くんは優しいね。検査前で心に余裕がないはずなのに他の子のこと考えてあげられる。」
…そんなつもりはなかったけど、そう言ってもらえるとすーってモヤモヤした気持ちが抜けていった気がした。
翔太「…いろはちゃんが落ち着いたらさ、しょーたのとこにも来てよね。」
なんだかすっきりしたから、半分冗談で軽い気持ちでそう言うと、
A「検査のあと翔太くんのお部屋いることになってるけどね〜」
さらっと返ってきた言葉にめちゃくちゃびっくりする。
A「今からする検査、終わった後ふわふわしちゃうから、患者さんを一人にさせないきまりなの。一人でゆっくりしたかった？ごめんね」
翔太「いや、、でもいろはちゃんは？」
A「いいの。私以外の看護師さんたちにも慣れたほうがいいから。」
翔太「ふぅーん…」
何気ないように返したけれど、本当は思わず笑顔になっちゃいそうで。それを隠すように廊下の向こうを見るフリをした。
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シルク(プロフ) - えなさん» こちらこそいつもありがとうございます^_^ またリクエストくださって嬉しいです。リクエスト承知いたしました！ (3月8日 12時) (
レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - いつもお話楽しみに待っています！リクエストなのですが、主人公が同僚たちとうまくいってなかったり仕事もうまくいかなかったりして元気がない日が続いてそれにしょっぴーが気づいて癒してあげる的なお話が見たいです！ (3月7日 17時) (レス) id: 2ee6bfb48d (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - りーるさん» ご感想ありがとうございます！練られているだなんて嬉しいです…！なんだかいつも長くなってしまって、冗長かな…と悩んでいたので救われました🥲 こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします！ (3月7日 11時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
りーる - リクエスト書いて下さりありがとうございました！どのお話も内容が練られていて凄く面白いです！これからも作者様のペースで頑張ってください！楽しみにしています！ (3月6日 22時) (レス) id: 15110049bf (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - ぷさん» ご感想書いて頂いてありがとうございます！沁みるお言葉たくさん…嬉しいです🥹私も書いててとても楽しかったです。こちらこそリクエストありがとうございました！ (3月3日 10時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルク | 作成日時：2024年2月22日 21時
