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阿部side
翔太が普段はなかなか押そうとしないナースコール。でも、お腹が弱っている日が続いていて、最近は自分から鳴らすことが増えた。
阿「はーい、どうした？」
翔太『…おなかいたい』
阿「すぐ行くね〜！」
部屋に行くと、布団の中で丸まってる。
俺が来たことがわかると、顔を少しだけ出した。その目にはうっすら涙がにじんでいる。
阿「お腹痛いねぇ、トイレ行きたい感じする？」
翔太「なぁい。…抱っこ」
…寝て丸まっているほうがラクなんじゃないかなと思ったけれど、本人がそう言うなら、と抱いてベッドに腰かける。
翔太「う〜う、立っちして」
足をばたつかせて、珍しくわがままを言う。
リクエスト通り、立ち上がってしばらく揺らしていれば、ちゅぱちゅぱと音がした。
ちらっと翔太を見ると、、…あららら。一点を見つめたまま自分の指をしゃぶっている。
頭によぎる”幼児退行”の文字。
阿「…翔太。俺とおてて繋いでおこうか」
翔太「んぅう」
…そういえば喋り方もちょっと幼い？
さりげなく翔太の手をとってやめさせたけれど、今度は俺にぎゅっとくっついて頭をぐりぐりとして…しばらくするとずっしりと重くなって寝息を立て始めた。
向「幼児退行！？」
深「あちゃー」
時間を見つけてメンバーに報告すると、案の定みんな驚いている。
岩「無理に止めるのはよくないから、俺らも自然に受けとめてあげたほうが良いと思う」
佐「まっ、幼児退行自体は小児科では珍しいことでもないしね。」
宮「お腹も回復傾向だし、このままいけば退行もそのうち戻る気がするけどな」
…そう話していた俺らだったけれど、実は本当に大変なのはここからだった。
♪〜
808のナースコールが鳴って、ナースステーションに専属メンバーが俺だけだったからダッシュでコールをとれば、
翔太「ねぇー、くつしたがはけない。」
阿「……く、靴下？」
拍子抜けしちゃってそれしか返せなかった。
とりあえず部屋に向かえば、お気に入りの靴下をひっぱりだして、ベッドの上に綺麗に並べている。
翔太「今日はこれ履くの」
いつも裸足が好きなのに？
そして、靴下なんてとっくに自分で履けるようになってるよね？(笑)
翔太「はけなぁい」
…退行中の翔太ってこうなるんだ。なんか甘いわぁ。
なんかもう深く追求したら負けな気がして、かわいいお望み通り靴下をはかせてあげたら嬉しそーにそれを眺めてた。
・
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シルク(プロフ) - えなさん» こちらこそいつもありがとうございます^_^ またリクエストくださって嬉しいです。リクエスト承知いたしました！ (3月8日 12時) (
レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - いつもお話楽しみに待っています！リクエストなのですが、主人公が同僚たちとうまくいってなかったり仕事もうまくいかなかったりして元気がない日が続いてそれにしょっぴーが気づいて癒してあげる的なお話が見たいです！ (3月7日 17時) (レス) id: 2ee6bfb48d (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - りーるさん» ご感想ありがとうございます！練られているだなんて嬉しいです…！なんだかいつも長くなってしまって、冗長かな…と悩んでいたので救われました🥲 こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします！ (3月7日 11時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
りーる - リクエスト書いて下さりありがとうございました！どのお話も内容が練られていて凄く面白いです！これからも作者様のペースで頑張ってください！楽しみにしています！ (3月6日 22時) (レス) id: 15110049bf (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - ぷさん» ご感想書いて頂いてありがとうございます！沁みるお言葉たくさん…嬉しいです🥹私も書いててとても楽しかったです。こちらこそリクエストありがとうございました！ (3月3日 10時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルク | 作成日時：2024年2月22日 21時
