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翔太side
岩「ママ？」
はっとして振り向くと、ティラミスを手にした照が優しく笑っていた。
翔太「…うん」
岩「バラの香りなんて、翔太のママはおしゃれさんだったんだろうなー」
そう言いながら照がティラミスをしょーたの前に置く。
あの日に見たカタログの写真もきれいだったけれど、実物で見るともっと可愛くておいしそう。
2人で無言で顔を見合わせてうなずいてから手を合わせる。
翔太・岩「いただきます！」
雪だるまがついているラベルをはがして、ゆっくりとスプーンを口に運べば…
翔太「…うわっ」
岩「おいしいぃ」
2人ともそれ以上喋れないくらい、おいしかった。
しばらく何も言わずに食べてから、やっと口を開く。
翔太「ほんとしあわせー。ここのクリームめっちゃ好き」
岩「ねっ。おいしすぎる」
翔太「照はスイーツ好きなんだよね？いろいろおいしいお店知ってるの？」
照がスプーンを運ぶ手をとめて少し考える。
岩「俺の中ではお店ってよりは、食べるタイミングが大事かも。
一番おいしく感じるのは仕事やトレーニングを頑張ったときのご褒美。あとは何か目標を達成したあと。」
翔太「ふーん」
岩「頑張ったあとは格別だよ。だって翔太も今、そう思わない？」
翔太「あー、たしかに。」
岩「でしょ？またこっそり、二人でご褒美スイーツしような。」
翔太「やりたーい！」
照が小指を差し出してきたから、指切りをした。
…他の人たちは知らない、照としょーたの秘密ができたみたいでワクワク。
ティラミスをゆっくり大事に食べてお部屋に帰る。
そうだ、と思いついて棚からノートを取り出した。
そこには、治療や検査のあとに看護師さんやお医者さんからもらったシールがたくさんコレクションしてある。
岩「うわーめちゃくちゃ綺麗に貼ってあるんだね」
翔太「ふはは、たしかに。」
なんでか知らないけど、しょーたはこういうのは丁寧にきっちり揃えるのが好きなんだよね。
そこに、カウンセリングルームから持ち帰ってきたティラミスのラベルをテープで貼りつけてみた。
ずらっと並んだシールに、雪だるまが仲間入り。
岩「素敵なノートだね。しょーたの頑張った証。」
翔太「…うんっ」
次の秘密のスイーツ会のときは、どんなシールが仲間入りするかなって今から楽しみになった。
Fin.
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シルク(プロフ) - 蒼音さん» ご感想書いていただいてありがとうございます！幸せだなんて、そう言って頂ける私のほうが幸せです^_^ 私もリクエスト頂いて書くのは楽しくて新鮮なので、また思いついたら教えてくださいね♪ (2月21日 14時) (
レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
蒼音(プロフ) - こんばんは！リクエストしたお話書いていただき、ありがとうございました！甘いものを一緒に選ぶ2人、とても可愛いんだろうなぁと想像できます！大好きな2人のお話が読めて幸せです！リクエスト募集していれば、また思いついた際、リクエストしてもよろしいでしょうか？ (2月20日 21時) (レス) id: d6288aee15 (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - りーるさん» お返事ありがとうございます！了解いたしました^_^ (2月16日 21時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
りーる - シルクさん» そうです！💙くんです！初期の頃みたいに距離出来ちゃってみたいなイメージでした！伝わりづらくてすみません…よろしくお願いします！ (2月16日 20時) (レス) id: 15110049bf (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - りーるさん» 嫌われちゃったかもと落ち込むのは、主人公ではなく、💙くんで間違いないでしょうか？？ (2月15日 23時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルク | 作成日時：2024年2月3日 20時
