�� ページ38
岩本side
小さな小さな独り言のような呟きだったけれど、聞き間違いでなければ、スイーツが食べたいと言った翔太。
舘さんたちから、食事が摂れていないのと、ストレスが溜まっていることは報告を受けていた。
投薬が始まってから俺も何度か部屋に足を運んだけれど、いつも発せられるのはネガティブな言葉ばかりだったのに…
今、久しぶりに翔太の口から希望が聞けた気がした。
岩「スイーツ食べたいの？」
翔太「わかんないけど…うん、たべたいかも」
岩「そっかあ。スイーツね…」
残り数日間の投薬が終われば、とりあえず口内炎も落ち着いてくるだろうし…医師の許可がでたら実現させてあげたいな。
…たぶんＯＫでるけど。
変に期待させてもいけないから、その日はそのことについては特に深く触れずに、翔太を部屋まで送り届ける。
翔太「はぁ…」
部屋につくなりため息をつく翔太。
岩「カウンセリングルームはいつでも来ていいから。来たいときは看護師さんたちに言ってからおいで。待ってるよ」
翔太「…ほんと？ありがと。」
そう言うと少し笑顔を見せてくれた。
その日の夜、さっそくふっかと舘さんをつかまえて、スイーツについて相談をかけると…
宮「翔太がそんなこと言ったんだ…ちょっと意外」
深「最近は特に、食には興味なしって感じだったもんね」
宮「俺はいいと思う。」
深「俺も。残りの投薬期間中の励みにもなるだろうし」
…無事、主治医からの許可を得て、翌日、さっそく翔太の部屋に向かう。
翔太「んぅ〜」
部屋に入ると、ご機嫌斜めで佐久間の腕の中でごねていた翔太。
佐「あ、照？」
岩「お疲れ。俺代わるよ。」
佐「ほんと？じゃあ照にバトンタッチするね〜」
翔太を受け取ってしばらくゆらゆらと揺らす。
そしてちょっと落ち着いてきたところで、もってきたものを翔太の目の前に差し出した。
岩「これ見て。」
翔太「…なにこれ」
岩「これね、スイーツのお取り寄せ。好きなの一個だけ選んでいいよ？」
まさかそんなことを言われると思っていなかったのだろう。
涙をひっこめてカタログを凝視する翔太。
岩「今注文すれば、お薬の治療が終わる頃に届く。お口痛いのが引いたら、俺と一緒に食べよう？」
翔太「…え、ほんとに？」
岩「うん、どれにするか今から一緒に決めない？」
翔太「…っ、うんっ！」
カタログを受け取った翔太が嬉しそうにそれを眺めた。
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シルク(プロフ) - 蒼音さん» ご感想書いていただいてありがとうございます！幸せだなんて、そう言って頂ける私のほうが幸せです^_^ 私もリクエスト頂いて書くのは楽しくて新鮮なので、また思いついたら教えてくださいね♪ (2月21日 14時) (
レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
蒼音(プロフ) - こんばんは！リクエストしたお話書いていただき、ありがとうございました！甘いものを一緒に選ぶ2人、とても可愛いんだろうなぁと想像できます！大好きな2人のお話が読めて幸せです！リクエスト募集していれば、また思いついた際、リクエストしてもよろしいでしょうか？ (2月20日 21時) (レス) id: d6288aee15 (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - りーるさん» お返事ありがとうございます！了解いたしました^_^ (2月16日 21時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
りーる - シルクさん» そうです！💙くんです！初期の頃みたいに距離出来ちゃってみたいなイメージでした！伝わりづらくてすみません…よろしくお願いします！ (2月16日 20時) (レス) id: 15110049bf (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - りーるさん» 嫌われちゃったかもと落ち込むのは、主人公ではなく、💙くんで間違いないでしょうか？？ (2月15日 23時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルク | 作成日時：2024年2月3日 20時
