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Aside
美桜「これは、、…さすがに行ってあげた方がよくない？」
ノックして部屋に入れば、翔太くんはやっぱり寝転がって上を向いたまま、点滴の刺さっていない方の腕で顔を覆っていた。
美桜「翔太くん。一人で我慢しないでいいんだよ。言いたいことあったら言って。」
美桜が声をかけても、顔を隠したまま泣くだけ。
点滴が刺さっているから、抱き上げてあげることもできないのがもどかしい。
だけどこのまま一人で残すわけにはいかなくて。
美桜がしばらく胸のあたりを優しくたたいていたけど、うっとうしそうに身体をよじったから、手をとめてシクシク泣き続けるのを見守ることしかできなかった。
たまに話しかけても何も言わない。
そうしている間に、残りが少しになっていた点滴が終わったから、抜去した。
A「今日のお薬おしまいね、お疲れ様。」
少しだけ自由になった身体を丸めて…布団の中で、足でベッドを蹴る。
次は腕をのばしてぬいぐるみを掴んで、乱暴にむぎゅむぎゅと潰して、ぽいっと元の位置に投げる。
そして最終的にはうつぶせになって枕に顔をうずめて再び足をバタバタ…。
そうかと思えば、
翔太「んっ、」
手を伸ばしたから、美桜が抱き上げた。
美桜「よしよし、どうした…」
翔太「んぅー！、、ん〜、」
腕の中で、言葉にならない声をあげて、足と手をバタつかせて暴れて…
美桜が何も言わずに辛抱強く一定のリズムで背中をさすりつづけていると
数分経って少し落ち着いたのか、さっきまでとは打って変わって脱力した翔太くんは、ピタリと美桜に張り付いたままぼうっとしている。
翔太「……きたぃ」
A「うん？」
翔太「行きたぃ…、ひかる、、」
美桜「…カウンセリングルームのことかな」
翔太「ずーっとベッドだもん、…ひかるのとこ、、いくぅ」
投薬が始まってからは、倦怠感もあってずっと病室にこもりきりだった翔太くん。
もちろんラウールくんや岩本さんが遊びにきてくれてはいたけれど、部屋から出ることはなかった。
普段はむしろ部屋から出たがらない翔太くんだけど、今回は珍しく自分の病室に息がつまってきちゃったのかな。
翔太「いま…。いま行く。」
美桜「今…？」
A「うーん」
微熱もあるし安静にしてほしいところ。
私と美桜が難色を示せば、
翔太「いーまっ！今から行くのー」
駄々をこねだした。
…短時間でも行けば、気が済む感じかな。
・
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シルク(プロフ) - 蒼音さん» ご感想書いていただいてありがとうございます！幸せだなんて、そう言って頂ける私のほうが幸せです^_^ 私もリクエスト頂いて書くのは楽しくて新鮮なので、また思いついたら教えてくださいね♪ (2月21日 14時) (
レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
蒼音(プロフ) - こんばんは！リクエストしたお話書いていただき、ありがとうございました！甘いものを一緒に選ぶ2人、とても可愛いんだろうなぁと想像できます！大好きな2人のお話が読めて幸せです！リクエスト募集していれば、また思いついた際、リクエストしてもよろしいでしょうか？ (2月20日 21時) (レス) id: d6288aee15 (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - りーるさん» お返事ありがとうございます！了解いたしました^_^ (2月16日 21時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
りーる - シルクさん» そうです！💙くんです！初期の頃みたいに距離出来ちゃってみたいなイメージでした！伝わりづらくてすみません…よろしくお願いします！ (2月16日 20時) (レス) id: 15110049bf (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - りーるさん» 嫌われちゃったかもと落ち込むのは、主人公ではなく、💙くんで間違いないでしょうか？？ (2月15日 23時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルク | 作成日時：2024年2月3日 20時
