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阿部side
部屋に備え付けられた小さな洗面台の前で歯磨きしている翔太。
この病院では、最初に自分で磨かせてそのあと大人が仕上げ磨きをしている。
阿「じゃあいつも通り仕上げ磨きするね」
翔太「ねえ痛くしないで？」
阿「大丈夫。ちゃんと腫れてるところ見ながらやるからね」
普段より弱めの力で磨くけれど、やっぱり不安みたいで舌で歯ブラシを追いかけて邪魔をしてくる翔太。
阿「…ちゃんとアーして？」
翔太「やだぁ」
阿「いつもみたいに上手にアーしてよ」
翔太「ん−ん、やだの」
ほっぺをつんつん、とすれば小さく開かれるお口。
阿「はいはい…もうちょっとね」
歯磨きをしながらふと気づいたけれど、下の前歯が少し揺れ出している。これ、もうすぐ永久歯に生え変わるね。
阿「しょうた〜、聞いて聞いて。ここの歯、大人の歯になる準備が始まってるよ〜！」
ずっといやいやしていた翔太だけど、不思議そうに指で歯に触れた。
翔太「……これ？」
阿「そう。生え変わる時期ってね、特に虫歯に注意したほうがいいの。口内炎も歯磨きするほうが治りが早いんだよ？」
やっぱり嫌そうに顔をしかめるけれど、優しく磨くからと伝えれば、頑張ってお口を開けてくれた。
たしか、歯のことがわかりやすく書いてある絵本がプレイルームに置いてあった気がする。今度もってきてあげよう。
阿「口内炎のお薬も塗っておこうね」
歯磨きのあと、綿棒でちょんちょんと薬をつけるけど顔をそらす。
阿「じゃあ自分で塗る？鏡見て塗ってごらん」
翔太「ん〜！！」
塗ってもらうのも嫌、自分で塗るのも嫌。
床にしゃがみこんで
翔太「ん〜ん、んぅーっ！、んーん、、」
手足を小さくバタバタ、首も横にふりふりしてる。
癇癪を起す前兆みたいに見えたから、しばらくあえて何も言わずに抱きしめてあげていたら
翔太「……あべちゃ、ぬって」
阿「ん、偉いね。」
翔太なりに冷静さを取り戻したようで自分から口を開けたから、たくさん褒めながら薬を塗ってあげた。
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シルク(プロフ) - 蒼音さん» ご感想書いていただいてありがとうございます！幸せだなんて、そう言って頂ける私のほうが幸せです^_^ 私もリクエスト頂いて書くのは楽しくて新鮮なので、また思いついたら教えてくださいね♪ (2月21日 14時) (
レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
蒼音(プロフ) - こんばんは！リクエストしたお話書いていただき、ありがとうございました！甘いものを一緒に選ぶ2人、とても可愛いんだろうなぁと想像できます！大好きな2人のお話が読めて幸せです！リクエスト募集していれば、また思いついた際、リクエストしてもよろしいでしょうか？ (2月20日 21時) (レス) id: d6288aee15 (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - りーるさん» お返事ありがとうございます！了解いたしました^_^ (2月16日 21時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
りーる - シルクさん» そうです！💙くんです！初期の頃みたいに距離出来ちゃってみたいなイメージでした！伝わりづらくてすみません…よろしくお願いします！ (2月16日 20時) (レス) id: 15110049bf (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - りーるさん» 嫌われちゃったかもと落ち込むのは、主人公ではなく、💙くんで間違いないでしょうか？？ (2月15日 23時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルク | 作成日時：2024年2月3日 20時
