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Aside
お部屋に戻って、さっそく美桜が用意してくれたシャボン玉セットを開封する。
わくわくした目でそれを見守っている翔太くんを見ると、まだ遊び始めてないのに既に”用意してあげてよかったなぁ”という気もちになる。
ぐずった場合のことも考えて、余裕をもって設定されていた検診のスケジュール。でも、午前中の翔太くんの様子を見て、この調子でいけばおそらく時間に余りが出るなと思った。
どうせ私は、翔太くんの検診のスケジュールが終わるまでは他の業務を入れていなかったし、せっかくならその時間は楽しいことをしてあげたいと考えて。
かなり急な思いつきではあったけど美桜に頼んでみたのだ。
A「これ着てね」
翔太「はーい」
室内とは言え、風邪をひいたら困るから一応薄いジャンパーを着せる。
医師や看護師しか開けられないようになっている窓を開けると、部屋に少し冷たい空気が入ってきた。
翔太「やっていい？」
A「もちろん」
翔太くんがふぅーっと息を吐けば、いくつものシャボン玉が光に照らされてふわふわと飛んでいく。
翔太「うわっ〜、きれい！！」
よほど嬉しいのかぴょんぴょんとその場で跳ねて、シャボン玉を眺めている。
翔太「もう一回…ふぅ〜」
よく晴れた空に、浮かぶシャボン玉。
きらきらした目でシャボン玉をしばらく眺めていた翔太くんが、何かを思いついたように、いきなりベッドの方へ戻る。
何かと思ったら、引き出しにしまっておいた、セットの中にもう一つ入っていたシャボン玉液とストローを取り出してきた。
翔太「ねえ、一緒にやろ？」
そう言って、もってきた液とストローを差し出す。
A「でも、今度やる時のためにとっておかなくていいの？」
翔太「Aちゃんとやるほうがいい」
…そんな可愛いお願い、断る理由なんてどこにもない。
差し出されたそれらを受け取って、何年ぶりかのシャボン玉。
大人になってもシャボン玉ってわくわくするんだなぁ。
さっきまできゃーきゃー言ってた翔太くんの声が聞こえなくなって、急に静かになったなと思って横を見ると…
一生懸命ほっぺを膨らませて大きいシャボン玉をつくろうと頑張っているところで。
その必死さが健気で思わず笑ってしまった。
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シルク(プロフ) - 蒼音さん» ご感想書いていただいてありがとうございます！幸せだなんて、そう言って頂ける私のほうが幸せです^_^ 私もリクエスト頂いて書くのは楽しくて新鮮なので、また思いついたら教えてくださいね♪ (2月21日 14時) (
レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
蒼音(プロフ) - こんばんは！リクエストしたお話書いていただき、ありがとうございました！甘いものを一緒に選ぶ2人、とても可愛いんだろうなぁと想像できます！大好きな2人のお話が読めて幸せです！リクエスト募集していれば、また思いついた際、リクエストしてもよろしいでしょうか？ (2月20日 21時) (レス) id: d6288aee15 (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - りーるさん» お返事ありがとうございます！了解いたしました^_^ (2月16日 21時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
りーる - シルクさん» そうです！💙くんです！初期の頃みたいに距離出来ちゃってみたいなイメージでした！伝わりづらくてすみません…よろしくお願いします！ (2月16日 20時) (レス) id: 15110049bf (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - りーるさん» 嫌われちゃったかもと落ち込むのは、主人公ではなく、💙くんで間違いないでしょうか？？ (2月15日 23時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルク | 作成日時：2024年2月3日 20時
