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Aside
ちらっと腕時計を見るといい時間になっていた。
A「そろそろ行こっか。」
翔太「はーい」
お利口さんでスケッチブックを閉じて、元の場所にきっちりと綺麗に立てる。
こういう所、几帳面なんだよね。
翔太「連れてっても良い？」
そういってお気に入りのぬいぐるみを掴む。
A「いいよ〜」
ぬいぐるみをを掴んだ翔太くんが、ぴょん、とベッドから降りたのを確認して、部屋のドアを開けると、
左手にふわっと温かい感触。
見下ろすと翔太くんがぬいぐるみを抱えていないほうの手で私の手を握っていた。
翔太「行こ。」
A「あ、うん」
最初に出会った頃に比べて随分と距離が縮まったなぁ、と感慨に浸りつつ、廊下を進んでいく。
外来じゃないから、看護師や医師だけとはいえど、色々な人が行きかう病院の廊下。
翔太くんが繊細なことは皆さんわかっているから、特に話しかけたりせず、にこっとして通り過ぎていくだけ。
でも、翔太くんにとってはやっぱり緊張するみたいで、
A「最初のお部屋は身長と体重だよ。誰が待ってるかな〜？」
翔太「…」
話しかけてみたけど、あんまり聞こえていないっぽい。
無理に話しかけてもかわいそうかなと思って、つないだ手を一定のリズムで、きゅっ、きゅっと握りながら歩けば、翔太くんも小さく握り返してくれた。
A「ついたよ。…失礼しまーす。」
計側室のドアを開けると
阿「お、いらっしゃい〜待ってたよ」
笑顔で阿部さんが迎えてくれて、やっと翔太くんに笑顔が戻った。
自然と手が離れて阿部さんのところに駆け出す。
阿「うお、急に走らないで(笑)」
翔太「ちゃんと来たよ」
阿「偉い偉い。じゃあさっそく測っちゃおうか。身長から測るから靴下になってここ乗って？」
そう言われるとトコトコと歩いて行って、ぴんと背筋を伸ばす。
つま先立ちしていたのが阿部さんにばれて、笑いながらも今度はちゃんとまっすぐ立った。
阿「この先の検査で手がふさがっちゃうから、シナモンはかごの中入れとこ？」
翔太「…かごかわいそうだから、Aちゃん抱っこしといて」
私が返事をする前に、背伸びした翔太くんが私の腕の中にそれをパフッと収める。
そしてさっさと阿部さんの方に行ってしまった。
暫しシナモンと見つめ合っていると、阿部さんに笑われてちょっと恥ずかしかった。
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シルク(プロフ) - 蒼音さん» ご感想書いていただいてありがとうございます！幸せだなんて、そう言って頂ける私のほうが幸せです^_^ 私もリクエスト頂いて書くのは楽しくて新鮮なので、また思いついたら教えてくださいね♪ (2月21日 14時) (
レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
蒼音(プロフ) - こんばんは！リクエストしたお話書いていただき、ありがとうございました！甘いものを一緒に選ぶ2人、とても可愛いんだろうなぁと想像できます！大好きな2人のお話が読めて幸せです！リクエスト募集していれば、また思いついた際、リクエストしてもよろしいでしょうか？ (2月20日 21時) (レス) id: d6288aee15 (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - りーるさん» お返事ありがとうございます！了解いたしました^_^ (2月16日 21時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
りーる - シルクさん» そうです！💙くんです！初期の頃みたいに距離出来ちゃってみたいなイメージでした！伝わりづらくてすみません…よろしくお願いします！ (2月16日 20時) (レス) id: 15110049bf (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - りーるさん» 嫌われちゃったかもと落ち込むのは、主人公ではなく、💙くんで間違いないでしょうか？？ (2月15日 23時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルク | 作成日時：2024年2月3日 20時
