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Aside
翌日。
午前中のうちに心電図とエコー以外を終わらせるスケジュールになっている。
そろそろお部屋に行こうかなと思って、もう一度必要な書類の確認。そして昨日作ったカードも取り出した。
「あ、Aちゃん今から翔太のところ行く感じ？」
廊下に出て部屋に向かっていると向こうからペタペタとサンダルを鳴らしてきた深澤先生。
深「今日一日よろしくね〜。いちお、事前に検診の説明して、今朝の回診のときにAちゃんが案内してくれるってことも伝えてあるから。」
A「ありがとうございます。」
深「午後のエコーとか俺担当するから、またそのときに。できるだけご機嫌で連れてきてくれると助かる、わら」
A「頑張ります(笑)」
深「おう。じゃあねぇー」
ひらひらと手を振ってくれるから、小さく会釈を返して私も808へ。
小児科の先生方って、子どもと毎日触れ合っているから癖なんだと思うけど、よく手を振ってくれるんだよね。
こういうとき、振り返すべきなのかなって思うけど畏れ多いのと照れくさいので、私はいつも曖昧にしてしまう。
そんなことを考えながら歩けばいつしか808に到着。
一応ノックしてからドアを開けると、ベッドにもたれてなにかしていた翔太くんが顔をあげる。
翔太「はよ」
A「おはようー」
挨拶するなりスケッチブックを立てて、私に見せてくる。
そこには黒と白の…なんだろう。いきもの？
…ん？
翔太「パンダ描いた」
…ん？
あ、パンダ。…うん。
…パンダってどんなだっけ。
A「…ほんとかわいいね」
翔太「でしょ。」
パンダが、というよりは翔太くんが、という意味で漏れた声だったんだけど、そんな心の内を知らない翔太くんは満足そうに笑った。
まあいいか。
翔太「ねえ、好きなどうぶつは？」
A「え、私？ ……リス。」
翔太「えっ、リスか。ちょっと、待ってて」
そう言いながらもペンは躊躇なく動かして…個性強めなリスの完成。
翔太「うわ、うまくない？」
自信満々でにこにこしてる。
翔太「てかそれ何？」
翔太くんが私の抱えていたバインダーを指さした。その一番外側には、私がつくった水色のカード。
A「今日回るところのリスト。終わったらシール貼っていくのどう？」
翔太「えっ、みせてみせて！」
…深澤先生、今のところ掴みはばっちりです。
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シルク(プロフ) - 蒼音さん» ご感想書いていただいてありがとうございます！幸せだなんて、そう言って頂ける私のほうが幸せです^_^ 私もリクエスト頂いて書くのは楽しくて新鮮なので、また思いついたら教えてくださいね♪ (2月21日 14時) (
レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
蒼音(プロフ) - こんばんは！リクエストしたお話書いていただき、ありがとうございました！甘いものを一緒に選ぶ2人、とても可愛いんだろうなぁと想像できます！大好きな2人のお話が読めて幸せです！リクエスト募集していれば、また思いついた際、リクエストしてもよろしいでしょうか？ (2月20日 21時) (レス) id: d6288aee15 (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - りーるさん» お返事ありがとうございます！了解いたしました^_^ (2月16日 21時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
りーる - シルクさん» そうです！💙くんです！初期の頃みたいに距離出来ちゃってみたいなイメージでした！伝わりづらくてすみません…よろしくお願いします！ (2月16日 20時) (レス) id: 15110049bf (このIDを非表示/違反報告)
シルク(プロフ) - りーるさん» 嫌われちゃったかもと落ち込むのは、主人公ではなく、💙くんで間違いないでしょうか？？ (2月15日 23時) (レス) id: bca21cf36f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルク | 作成日時：2024年2月3日 20時
