モブ女の末路 (ページ9)

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『……どうそうかい』

「そう、同窓会！」

って言っても、いつもやってるんだけどね。Aちゃん、3年前に1回しか来てないでしょ？

食事の手を止めて話し出したいずくん。彼は真剣な顔をしているけど、その左頬は何故か腫れている

「皆、Aちゃんに来て欲しいって。あのかっちゃんでさえ、年に1度はいるんだよ」

『爆豪くんが？』

「うん、珍しいでしょ」

『そう、だね』

そんなこと、全然知らなかった。

じゃあなに、私が家で一人でいるとき、爆豪くんは皆と会ってたの？え、ひどくない？……いや、ひどくはないな。だって私は恋人でもなかったんだし、ただの同居人だったから。そもそも私が……

「Aちゃん？」

心配そうに、いずくんが声をかけてくれる

『なあに？』

「大丈夫？……もし嫌なら、無理にとは言わないよ」

『嫌じゃないよ。けど……』

「あ、かっちゃんなら出張行ってるらしいから、来れないんじゃないかな！」

『え、そうなの？』

「う、うん！……多分」

『……そっかぁ』

爆豪くんと会うのは気まずいと思っていたから、ちょうどいい。この3年を経て、久しぶりに元A組の皆にも会いたいと思えるようになった。

けど

「……やっぱり、気にしてるの？」

3年前の、あのこと。