モブ女の末路 (ページ19)

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はぁはぁと息をする声が部屋に響く

私の叫び声のせいか、また静かだ

『ダメだよ爆豪くん。彼女でもない女なんかにキスしたら。私、勘違い、しちゃうよ』

ボロボロと涙が出てくる

もう、ほんとに嫌な女だな私

酔いが回ってきたのかな、
頭がぐわんぐわんしてきた

こうなったら、とことん嫌われよう

『……私、爆豪くんのこと好き

昔から、ずっと小さい頃から

私、爆豪くんのことが大好き

だから

爆豪くんにはカッコいいヒーローでいてほしい

私が大好きな、強くてカッコいい爆豪くんでいてほしいの

お願いだから

私みたいなモブに、足引っ張られないで

あなたの邪魔になりたくない』

あー、私、ひどい顔だろうな

てか、さすがに重いな

私が男だったらこんな女絶対嫌だ

けど

確かにそうだったんだよな

昔から、彼は私のヒーローだった

いつも、いつも傍で見てたのは私だった

爆豪くんはいつもキラキラしてた

私の憧れだった

それがいつしか、恋心に変わってたんだ

けど、それも今日で終わり

この3年間、一緒に過ごせたことが奇跡なんだ

満足しなきゃ

彼を

彼と彼の大切な人を

応援しなくちゃ