モブ女の末路 (ページ17)

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「……ハァ、やっぱり」

誰かがため息をついた。それはいずくんだった

「かっちゃん、僕の言った通りでしょ」

「……黙れクソが」

何、どうしたの？
いずくんの方を見ても、彼は困ったような顔をするだけだ。

「速見。少し抜けてるとは思ってたけど、ここまでとはな」

「爆豪可哀想」

「いや、今回は爆豪も悪いだろ」

静かだった皆が口々に話し出した。どういうことなんだろう。話についていけない

それより、私抱きしめられたままなんだけど。

『爆豪くん、そろそろ離して』

「は？嫌だわ」

目一杯の力で押し返すけど、全然きかない。
さすが、現役ムキムキヒーロー爆心地だ。……ふざけてる場合じゃないか

『こんなことしてたら、彼女さんに怒られるよ』

「あ？」

『う、浮気になっちゃうよ！』

凄まれて、思わず言ってしまった。だって怖いんだよ。そもそも、2番目のくせに、一緒に同居してた私の方が浮気相手だった

チッ、彼は舌打ちをした。これはあれかな、バレると面倒だっていう舌打ちかな。けど、もう離してもらえるだろう

『爆豪く「お前だろ」……ぇ』

「俺の女はお前だろーが」

『………………はぁ？』

「あぁ？」

思わずドスの聞いた声を出してしまった。
俺の女はお前？あ、俺は二人目もいるってことかな。さすがに、それは中々のグズ野郎だよ爆豪くん