ねじれた世界の神様【ツイステ】 (ページ2)

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2.放送ページ2

そのおぞましい気配の出どころを探るのは馬鹿でも簡単だった

それほどまでに気配は溢れており、邪悪であったからだ

邪悪、というよりかは悪意のほうが近いかもしれない

その人物の気配は大食堂にもひしひしと伝わった

昼時だったためか大半の人がいる大食堂だが、この時だけは静寂に包まれており、誰1人として喋るどころか動きもしなかった

『みなさん、落ち着いてください！』

突如として、クロウリーの声が響く。

クロウリーが放送室からアナウンスをしているのだ

『この緊急事態ですが、ワタシですら未だかつて経験したことがないものです！

そのため、生徒教師関係なく、一丸となって行動をしなければなりません！

まず、生徒の皆さんは、大半がいるかとは思いますが大食堂へと全員向かってください！

1年担当の教師はそれをサポート、誘導を行ってください！

くれぐれも気をつけて、怪我をさせないように！

2年生、3年生担当の教師は大食堂にて生徒の分割、寮ごとに分けてください！

それを寮長、副寮長はサポート、人数を数えてください。

人数が分かり次第トレイン先生へ報告、見当たらない生徒は2年生、3年生担当の教師で捜索を行ってください。

本当は探知魔法も転移魔法も学園内では禁止ですが…仕方がありません、教師のみ！許可しましょう。

ワタシ、優しいので。

あぁそれと、申し訳ないのですがクルーウェル先生、ガストン先生は鏡の間の前へ。

仕方ないので転移魔法は使ってもいいです！

それでは各自、落ち着いて。

教師、寮長、副寮長の言うことには従うこと、‘おかしも’は守って行動をしてください！

それでは、行動開始！』

それはあまりにも的確な指示であり、誰もが本当に学園長なんだな、と嫌でも理解ができる

どれだけクソカラスでも、やはり優秀な教師なのだ

ちなみに補足を入れておくと、

クルーウェル先生、ガストン先生は教師の中でも沢山の問題児を抑えてきたSPECIALな教師であるため呼ばれている

まあさすがあの１年A組をまとめる教師と筋肉で半分くらいは解決してきた教師だ

今回の事態も2人、出来ればトレイン先生もいてほしいが、今回は人数を確認してもらっているのでパスである

こうして学園長の指示の下、1人1人が動き始める

先程まで水を打ったように静かだった食堂が、動き出した