023-異変 ページ24
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暫く勝己と見つめ合う。
段々と眉を顰めて、遂には泣き出しそうな顔になった勝己にギョッとした。
考えすぎかも知れないけど、掴んでいる彼の手首も震えているように思える。
「こら、デク！！！没個性どころか無個性のてめェがあ〜何で俺と同じ土俵に立てるんだ！！？」
「待っ…違う、待ってかっちゃん。別に…張り合おうとか、そんなの全然！本当だよ。
ただ…小さい頃からの目標なんだ……それにその、やってみないとわかんないし…」
クラスメイト達は、勝己の背中越しに私と出久を見ている。出久は恐怖からか目を合わせようとしていないから、勝己の異変に気づいたのは私だけだった。
出久に対してのあたりはいつも通りだけれど、私には何も言ってこないのが証拠かな。
それに、いつの間にか私の手首を勝己の手が強く握っているにも驚いた。逆転してる…！
「なァにがやってみないとだ！！記念受験か！！
てめェが何をやれるんだ！？無個性のくせによォ！」
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PM0:02
同市内
「強盗だァ！誰かぁあ！！」
一人の
「捕まえられるもんなら捕まえてみな！」
ヒーローの姿は見当たらない。それもそのはず、今朝方事件が起きたばかりで今は手薄だから。
「キリねぇな」
遠い目をした若者の後ろには屈強な人物が佇んでいた。
「キリはある。何故って？私が来た！！」
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放課後。周囲ではカラオケに行くグループが形成されていたり、ガヤガヤしている。
その流れに逆らって、出久の席の前の椅子に腰掛けた。
「出久！今朝の事件、ニュースサイトのトップだね」
「うん！早く帰ってノートにまとめなきゃ」
「あ、いつもみたいに書き込み足しても良い？」
立ち上がった出久につられて腰を上げて、尋ねる。
出久はブンブン頭を振りながらオッケーしてくれた。
「早く帰ろッ！」
「うん！……あ、」
「話、まだ済んでねーぞデク」
出久の手を帰る気満々で引いた直後に、勝己が此方に歩み寄ってきた。
その後ろにはニヤニヤと悪い顔をしているクラスメイトが数人。
その人達は勝己が出久から取り上げたノートを見て、馬鹿にしたように嘲笑った。
……この方々はこんな言葉を知ってるかな。
「…ふざけないで……」
＿＿＿堪忍袋の尾が切れる、ってやつを。
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すずな - hinaさん» わぁ！コメントありがとうございます✨ 応援、しかと受け止めました（笑） 更新頑張っちゃいます！ (6月27日 22時) (
レス) id: 80d2653d1f (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - とても面白い内容です！応援してます！頑張ってください！！ (6月24日 13時) (レス) id: 9425f0e88a (このIDを非表示/違反報告)
すずな - 🍁さんへ 面白いって言ってもらえて何より！です！！わいもしゅき〜 (2021年10月5日 19時) (レス) id: 80d2653d1f (このIDを非表示/違反報告)
すずな - #きのこさんへ え、え、＿可愛すぎません？！！！ もう作者のライフは０です。 (2021年9月26日 11時) (レス) id: 5605f8e864 (このIDを非表示/違反報告)
＃きのこ - 更新頑張ってください('ω')ノ 応援しています。(≧▽≦) (2021年9月24日 12時) (レス) @page23 id: 9d10c1eb18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずな | 作成日時：2021年8月21日 4時
