022-可能性 ページ23
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前の席に座っている彼は、
ご存じの通り、彼とも一度だけ面識がある。
二人は小さい頃からずっと一緒だった、いわゆる幼馴染だ。
「そりゃあねぇーだろ！勝己！」
クラスの男の子数人が声を上げた。一気に騒ぎ出すクラスメイト達を勝己は鼻で笑う。
「モブがモブらしくうっせぇ！」
人のことをモブって呼ぶ……ちょっと失礼な勝己に非難殺到。しかし、次の先生の言葉によって違う意味でクラスが騒ついた。
「あー、確か爆豪は……「 雄英高 」志望だったな」
「え、雄英って国立の？」
「今年、偏差値七十九だぞ？！」
「倍率も毎度やべーんだろ？」
「そのザワザワがモブたる所以だ！
模試じゃA判定。俺は
あのオールマイトをも超えて、俺はトップヒーローと成り！
必ずや高額納税者ランキングに名を刻むのだ！！」
ニンマリと口角を上げた勝己は、演説するかのように机の上に立ってそう言い放った。
それだけならまだ良かったけど、次の先生の言葉に私は思わず拳を強く握りしめた。
「そういや、緑谷とAも雄英志望だったな」
数秒の沈黙。そして笑いが伝染した。
＿＿＿それをここで、どうして言うのかな？
私は心を落ち着かせながら、隣の席で顔を伏せている出久を一瞥する。
「私たちなら行けるよ。自分を信じて、出久。しょせん第三者の言葉だから」
「ッ！……う、うん」
「緑谷？無理っしょ」
「勉強出来るだけじゃあ、ヒーロー科は入れねぇんだぞ？」
「Aさんだってそうよ！」
ここで補足すると、私は中学に入ってから個性を隠している。つまり、無個性として通っているんだ。
「そっ…そんな規定はもうないよ！前例がないだけで……」
出久が立ち上がって必死に言葉を紡ぐ。
それが逆効果だったのか、勝己が出久の机に狙いを定めて爆発を起こした。
思わず出久を引っ張る。
勝己の標準が私に向いたのを見て、教室の後ろのスペースに後退りした。
そして、出久に向けられた勝己の手首を緩く握った。
「オイ、何で止めんだよ、A」
「誰かが傷つく所なんて見たくないの」
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すずな - hinaさん» わぁ！コメントありがとうございます✨ 応援、しかと受け止めました（笑） 更新頑張っちゃいます！ (6月27日 22時) (
レス) id: 80d2653d1f (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - とても面白い内容です！応援してます！頑張ってください！！ (6月24日 13時) (レス) id: 9425f0e88a (このIDを非表示/違反報告)
すずな - 🍁さんへ 面白いって言ってもらえて何より！です！！わいもしゅき〜 (2021年10月5日 19時) (レス) id: 80d2653d1f (このIDを非表示/違反報告)
すずな - #きのこさんへ え、え、＿可愛すぎません？！！！ もう作者のライフは０です。 (2021年9月26日 11時) (レス) id: 5605f8e864 (このIDを非表示/違反報告)
＃きのこ - 更新頑張ってください('ω')ノ 応援しています。(≧▽≦) (2021年9月24日 12時) (レス) @page23 id: 9d10c1eb18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずな | 作成日時：2021年8月21日 4時
