020-いつもの朝【１】 ページ21
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最終試験からおよそ二年が経って、高校受験を控えた中学三年生になりました。
「ふわぁあ……ねむい」
目を閉じたまま、手探りでけたたましく鳴るスマホのアラームを止める。それから、二度寝という
「……うそ…後二十分しかないじゃん！」
慌てて時間を確かめれば、まずい時間だった。
とりま早く準備しなくちゃ！！
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「ごめん、待った？」
「全然待ってないよ！早く行こう！」
バタン！と、勢いよくドアを開けると彼は既に居た。絶対に待っていただろうに、優しく笑って許してくれた彼の名は、
小さい頃に一度だけ会ったことがあり、中学に入ってからはちょくちょく仲良くしてくれている。
ちなみに私は中学に入学した時から、訳あって団地の一部屋を借りている為に朝は一緒に登校している。
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ことの始まりは中国の軽慶市から広まった、発光する赤児が生まれたと言うニュース。
以降、各地で「 超常 」が発見され、原因も判明しないまま時は流れた。
いつしか、「 超常 」は「 日常 」に。「 架空 」は、「 日常 」に。
世界総人口の約八割が何らかの特異体質である超人社会となった現在。
混乱渦巻く世の中で誰もが空想し、憧れた一つの職業が脚光を浴びていた。
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ふと気がつくと、通学路に人だかりが出来ていた。気になって近づくと、頭上にある線路から大きな影が覗いていた。
「でっけーヴィラン！」
「ヤバいね…それでこんなに人が」
周りの人に話を聞けば、どうやらひったくりをした人が追い詰められて暴れ出したらしい。
パンチングヒーローの" デステゴロ "、それと災害救助のスペシャリストである" バッグドラフト "が混乱を落ち着かせていて、それを横目に私と出久は前の方に向かう。
「誰戦ってる？」
「隣のお姉さん方がカムイ〜、って呼んでるからシンリンカムイじゃない？」
目の前にヒーローがいると思うと、思わず早口になる。私の言葉に出久は顔を輝かせた。
「「人気急上昇の若手実力派！」」
「聞いといて自分も言うんかっ…やっぱり出久も凄いヒーロー知識あるよねぇ」
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すずな - hinaさん» わぁ！コメントありがとうございます✨ 応援、しかと受け止めました（笑） 更新頑張っちゃいます！ (6月27日 22時) (
レス) id: 80d2653d1f (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - とても面白い内容です！応援してます！頑張ってください！！ (6月24日 13時) (レス) id: 9425f0e88a (このIDを非表示/違反報告)
すずな - 🍁さんへ 面白いって言ってもらえて何より！です！！わいもしゅき〜 (2021年10月5日 19時) (レス) id: 80d2653d1f (このIDを非表示/違反報告)
すずな - #きのこさんへ え、え、＿可愛すぎません？！！！ もう作者のライフは０です。 (2021年9月26日 11時) (レス) id: 5605f8e864 (このIDを非表示/違反報告)
＃きのこ - 更新頑張ってください('ω')ノ 応援しています。(≧▽≦) (2021年9月24日 12時) (レス) @page23 id: 9d10c1eb18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずな | 作成日時：2021年8月21日 4時
