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「俺と野薔薇は戻って悠仁の安否を確認する。電話でねぇし。棘と帝夜はこのまま呪霊狩りを続けてくれ」
「はいよ」
「おかか」
2人の返事は正反対だった。
「オマエも悠仁が心配なのは分かるよ。
でも俺の妄想が正しければ、京都校がやろうとしてんのは団体戦のゴタゴタに乗じた悠仁暗殺。団体戦が終われば暗殺もなしだろ」
「そのためにさっさと二級呪霊(ターゲット)を狩りに行かなアカンからね」
「なるほど」
「しゃけ」
団体戦は二級呪霊(ターゲット)を討伐すれば終わる。悠仁暗殺が成功してしまう前に舞台の幕を下ろしてしまえば、それも叶わなくなるのだ。
それに二級呪霊(ターゲット)を討伐すれば勝てる。一石二鳥だ。
「真希のこともある。悠仁は殺させないし団体戦にも勝つぞ」
「当然」
釘崎がスマホで伏黒に電話をかける。ワンコール、ツーコール、スリーコール……でない。
「あ゙〜ワンコールででろや伏黒ォ。つーか無線とかブルートゥースイヤホンとか支給されないわけぇ!?」
「俺は嫌だぞ。気が散るし かかってくるとビックリする」
「戦闘中は外しゃいいでしょ!!」
野薔薇の反論を聞き流しつつ、パンダ班はさらに2つにバラけた。
**********
「よっし。呪霊狩るだけの簡単なお仕事しよか、棘」
「しゃけ!」
「いい返事ありがとさん。近距離は任せるで」
宵蔵は背負っていたバックパックの縦のチャックを開け、中からスナイパーライフルを取り出した。麗音から譲り受けた物だ。
狗巻も口元のチャックを開け、木の影から飛び出そうと待っている呪霊を見据えた。
「安心しぃ。イヤホンで音楽垂れ流しにしとくから」
「高菜。……『爆ぜろ』」
呪言を浴び、次々と爆ぜていく呪霊達の中に混ざった残党を銃弾が撃ち抜いていく。始めてにしてはいいコンビネーションだろう。
「ツナマヨ?」
「ん、せやね次行こか」
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匿名希望:我妻さん(プロフ) - 今ね、光都ちゃんと08くんの絵描いてる。うゅ…むじゅい…… (2021年5月28日 21時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望:我妻さん(プロフ) - 柳さん» m9(^д^)プキャーwww (2021年5月28日 21時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - 麗音くんw (2021年5月28日 21時) (レス) id: b155e22954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:匿名希望:我妻さん | 作成日時:2021年4月19日 19時