夜の皇帝となれ３ (ページ13)

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賢者ページ13

モニタールームの壁に貼られた呪符が一斉に燃え上がった。教師陣の目線はすぐさまそちらへ向かう。

「え？団体戦(ゲーム)終了…？しかも全部東京校(あかいろ)！！」

「妙だな。鳥(カラス)達が誰も何も見ていない」

「おい嘘だろ？」

確かにモニターの画面は真っ黒に染まり、何も映ってやしない。冥冥の術式が機能していない証拠だ。

「ＧＴＧ(グレートティーチャーゴジョー)の生徒達が祓ったって言いたい所だけど」

「未登録の呪力でも札は赤く燃える」

「外部の人間…侵入者ってことですか？」

「天元様の結界が機能していないってこと？」

天元は学校中に、毎日建物の配置が変わる結界を張っている。そしてその結界は同時に、未登録の呪力を感知するとアラートが鳴る仕組みを持つ。

それが反応しなかったということは、天元の結界が機能していないのだろう。

「外部であろうと内部であろうと不測の事態には変わるまい」

(アレを祓ったとなるとそれなりの手練れ。何者だ？)

「俺は天元様の所に。悟は楽巌寺学長と学生の保護を。冥はここで区画(エリア)内の学生の位置を特定、悟達に逐一報告してくれ」

「委細承知。賞与期待してますよ」

「麗音は学生の位置がわかり次第保護に向かってくれ」

「Yes 学長。任しとけ」

全員がそれぞれの役割を持ったところで、教師陣はようやく動き出せた。パンパン、と五条が手を叩く。

「ほらお爺ちゃん、散歩の時間ですよ！！昼ごはんはさっき食べたでしょ！！」

「急ぎましょう」

「m9(^д^)プキャーwww」

庵と楽巌寺はそれを無視してさっさと歩き、麗音はそれを見て笑いこけた。なんだコレ。