夜の皇帝となれ３ (ページ2)

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京都姉妹校交流会―団体戦０― ページ2

京都姉妹校交流会
一日目団体戦
"チキチキ呪霊討伐猛レース"！！

指定された区画内に放たれた二級呪霊を先に祓ったチームの勝利となる！！

区画内には三級以下の呪霊も複数放たれており、日没までに決着がつかなかった場合、討伐数の多いチームに軍配が上がる！！

それ以外のルール一切なし！！

「勿論妨害行為もアリなわけだが、あくまで君達は共に呪いに立ち向かう仲間だ。交流会は競い合いの中で仲間を知り己を知るためのもの。

相手を殺したり再起不能の怪我を負わせることのないように。以上、開始時刻の正午まで解散」

夜蛾は五条を締め上げながら、生徒達にそう告げた。五条の術式ならば防げるだろうが、さすがに弁えているようだ。

その横で庵はクスクスと笑い、楽巌寺は沈黙を貫いている。主なストレスが五条であるため、ざまぁみろ、と言ったところだろう。

解散を言い渡された生徒達。それぞれの学校に別れ、それぞれミーティングを始めていた。

「あのぉ～これは…見方によってはとてもハードなイジメなのでは…」

「うるせぇしばらくそうしてろ」

遺影を入れるための枠を持たされた虎杖が若干汗を流して抗議するが、釘崎達にも言い分がある。なんなら虎杖の方が不利だ。

「まぁまぁ事情は説明されたろ。許してやれって」

「喋った！！」

「しゃけしゃけ」

「なんて？」

「そうそう、ってさ」

「狗巻先輩は呪言師だ。言霊の増幅・強制の術式だからな、安全を考慮して語彙絞ってんだよ」

「｢死ね｣っつったら相手死ぬってこと？最強じゃん」

「そんな便利なもんじゃないさ。実力差でケースバイケースだけどな。

強い言葉を使えばデカい反動がくるし、最悪自分に返ってくる。語彙絞るのは棘自身を守るためでもあんのさ」

「ふーん、で先輩は何で喋れんの？」

まあパンダが喋っているともなれば気になるだろう。

「"縛り"を知らんのか彼らは」

「他人(ひと)の術式をペラペラと…」

「いいんだよ棘のはそういう次元じゃねーから。んなことより、悠仁。屠坐魔返せよ。悟に借りたろ」