hope (ページ6)

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Cinq ページ6

「Aちゃんか。いい名前だね」

「ありがとうございます。両親からの最初の贈り物ですから、気に入っているんですよ」

「良いことじゃないか。私は夏油傑、よろしくね」

「私は家入硝子。で、このグラサンが五条悟」

女の扱いは慣れているのか、夏油は若干口説き気味だった。そして相変わらず同級生の扱いが雑な家入。放置された五条。

Aは３人の名を知れて嬉しそうだった。

「傑さんに硝子さん、悟さんですね。３人は高専生なんですか？」

「まあな。先生に言われたから来たんだけどさ、俺ら何すりゃ良いの？」

「さあ……。私も何も聞かされていませんから」

「じゃあ駄弁っときゃ良いじゃん。Aさんさ、此所に来て何日目？」

「おおよそ１週間だと思います」

「なら話したいことあるでしょ？私らも話し相手増えたら嬉しいしさ」

家入の発言はもっともだった。Aは少し考え、

「そうですね。皆さんと話したいです」

と微笑んだ。

これがAとの出会いだった