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Quatre ページ5
「「「え?」」」
少女の目が開いていた。少しタレた目と睫毛は、日の当たった樹林の様な瞳を飾っていた。
少女は起きていた。向けられるのは、動揺。
「Et alors?」
「っえ、と……硝子、英語わかるかい?」
「そもそも英語か?」
「知らないよ、私に聞くなクズ共」
「……Ah!す、すみません……つい」
少女はハッとしたらしく、突然日本語で話し始めた。小鳥が囀ずるように、おだやかな声だ。
「んだよ、日本語話せるじゃん」
「話せます……。産まれも育ちも日本ですから」
「じゃあ日本人?」
「いえ、フランスです。両親の都合で此方に来たそうで……。ところで、貴方達は?」
見た感じ高専の方でしょう?と少女は付け足した。どうやら3人が来ることを知らなかったらしい。
少女は顔を見合わせる3人を不思議に思い、慌てて礼をした。
「すみません。名を聞くときはまず自分から、でしたね。私はA。A・ディアマン・シモンと申します」
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作者名:匿名希望:我妻さん | 作成日時:2021年3月7日 23時