hope (ページ4)

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Trois ページ4

扉を開けると、左手を縄で繋がれた少女が椅子に座り、眠っているのが目に映った。

「うっわぁ……美人だね」

「俺が言うのもなんだけどさ、地毛かコレ」

「さぁ。でも日本人離れはしてるよね」

少女は金髪だった。眉毛の上で切り揃えられた前髪。下の方で束ねられた長い横髪。緩いウェーブのかかったロングヘア。

顔つきも日本人らしいとは言えない。線の細い作りをしており、右目には眼帯が付けられている。

服もそうだ。高専では浮く、白いブラウス。その上から緑のジャンパースカートを着て、赤いネクタイを首に巻いている。

そんな少女から放たれる強い呪力。五条の六眼はそれの特に強い所を確認した。

「コレだな」

少女の左手の人差し指にはめられたシルバー。

「指輪？それがどうしたんだい？」

「コレを中心に呪力が放出されてる。コイツが此所に入れられたのはそのせい、ってところだろ」

「へぇ～。じゃ、この子自体は問題じゃないってこと？」

「……Que fais-tu」