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Quinze ページ16
五条達が高専へ戻ってきたその日。
未登録の呪霊が高専の結界内に入ったことにより、アラート音が鳴り響いていた。
高専に蠅頭が溢れ、てんやわんやだったのだ。
その状況下で何を思ったか、数人の補助監督がAのもとへ押し寄せたらしい。
「どうにかできないの!?」
「どうにかって……!」
「解呪は!?解呪できないのか!?」
「できたら苦労してませんよ!!」
連れてこられ、移動を制限されたAに何を求めるというのか。
原因がAと決まったわけでもないのにAを責める数人の補助監督を、さらに何人かの補助監督が止めていた。
Aは畏れた。
呪われているから、こうなったのだと。
願いは届かないのだと。
しばらくすれば扉の向こうで責め立てる声が止んだが、Aの畏れが留まることはなかった。
「Parse que je suis maudit……!」
そこへ飛び込んできたニュース。
「"星漿体"が殺られたらしいぞ!!」
……それは、Aを絶望させるには充分だった。
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作者名:匿名希望:我妻さん | 作成日時:2021年3月7日 23時