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Treize ページ14

次の日。


「夏油さんに呼ばれてしまいまして。沖縄まで行ってきますね」


「お土産買う暇があったら買ってくるね!」


どうやら彼方で予定外の事件が起こったらしく、沖縄の航空に行かなければならないとの事。


予定外の事件とはいえ、五条と夏油は無傷らしい。


「少し寂しいけれど……無事に帰ってきてね」


「うん。行ってきます!」


「行ってらっしゃい」


扉を閉めた2人の背を、Aは苦しそうに見送った。


七海曰く、五条は後輩遣いが荒いそうだ。


凹凸激しい先輩後輩だが、それでも噛み合っているのだから凄いだろう。


「嗚呼、どうか無事でいて」


椅子に座りこみ、両手を強く握って願った。


予定外の事件が起こったと聞いた瞬間、血の気が引いてしまったのだ。


願いは所詮 願いでしかない。


かなわない。


ならば、呪いは?

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作者名:匿名希望:我妻さん | 作成日時:2021年3月7日 23時

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