hope (ページ13)

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Douze ページ13

「"星漿体"天元様との適合者。その少女の護衛と抹消だ」

五条と夏油がその依頼を受けたのは、それから数週間後のことだった。

「っつーわけで、しばらく此所には来れねぇから」

「すまないね……」

「そうですか……。無事に帰ってきてくださいね」

「誰に言ってんだよ。心配しなくても五体満足で帰ってくるっつーの」

「まあ、だから心配いらないよ。行ってくるね」

「行ってらっしゃい。悟さん、傑さん」

花も恥じらう笑顔に送り出されては、無事に帰るしかない。

これがそこら辺の男なら惚れていただろうな、などと思いながら、五条と夏油は呪術高専を後にした。

「願わくば、最大の幸福を」

自分からは強い呪力が放たれているのだと、皆が言った。

呪われているから此所にいるのだと、理解していた。

だから願う。

それが自分にできること。

そう信じて止まなかった。