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Onze ページ12
5人はAの話し相手になってから、Aのことがよく分かるようになっていた。
Aは指輪を大切にしていた。元の所有者である両親は、フランスへ帰省する際ハイジャックに巻き込まれ、亡くなったそうだ。
それからは年の近い親戚に養ってもらっていたそうだが、高専の術師に保護されたらしい。
呪われているから、と。
しかしそれは彼らも同じ。
呪い呪われ、生きている。
「桃鉄しようぜ〜。全員付き合えよ」
「いいけど、何年するつもり?」
「99年」
「だから朝っぱらから呼んだんですか……」
「いいじゃん七海!先輩からの誘いなんだしね!」
「Aちゃんは?」
「ルールだけ教えてくだされば、できると思いますよ」
「決まりだな。やるぞ五条」
だから平和に過ごせる時間を大切にしなければならない。
人はいつ死ぬかわからないのだから。
「うっわコイツ!!ボンビー擦り付けやがった!!」
「ボーッとしてるからですよ」
当たり前の幸せを
Aはずっと
願っていた。
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作者名:匿名希望:我妻さん | 作成日時:2021年3月7日 23時