夜の皇帝となれ １

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「いやースマンな、喪中に。許して。だがオマエ達に"京都姉妹校交流会"に出てほしくてな」


「京都姉妹校交流会ぃ？」


パンダから発せられた単語に、というか主に"京都"という部分に釘崎が反応した。脳内を流れるのは生八つ橋。


「京都にあるもう１校の高専との交流会だ。でも２、３年メインのイベントですよね？」


「その３年のボンクラが停学中なんだ。人数が足んねぇ、だからオマエら出ろ」


「ほどなる。んで、交流会って何するん？」


「スマブラ？Wii版なら負けないわよ、メテオで復帰潰すの」


「なら３人でやるわ」


ということは、交流会と言ってもゲーム機を使用しての遊びをするわけではないらしい。宵蔵はスプラなら自信あるのに、と内心思っていたりした。


「東京校 京都校、それぞれの学長が提案した勝負方法を１日ずつ、２日間かけて行う。つってもそれは建前で、初日が団体戦、２日目が個人戦って毎年決まってる」


「しゃけ」


つまり、１日目には東京校と京都校に分かれての勝負。２日目は個人個人の腕を比べる勝負をするらしい。内容はそれぞれの学長が提案する、といったところだろう。


しかし"戦"ということは、戦うということだ。


「個人戦 団体戦って…戦うの！？呪術師同士で！？」


「あぁ。殺す以外なら何してもいい呪術合戦だ」


「それなら得意分野やね。普段は殺す目的やけど」


「逆に殺されない様ミッチリしごいてやるぞ」


目をギラつかせる宵蔵の横で、パンダが自慢の筋肉を振るった。なかなか物騒な２人(？)がそろってしまったようだ。

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