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「ねぇ、先生。もうビフテキ食っていい?どんどん冷めてくんだけど」
「うん、いいよ」
「やりぃ!いただきまーす!!」
「あ!ちょっと待った!!」
お待ちかねのビフテキにありつけると虎杖がフォークを手に取ったのを、釘崎が咄嗟に制した。もちろん虎杖は不機嫌になる。
「今度は何?」
「今気づいたけど、なんでビフテキなわけ?私、ザギンでシースーがいいって言ったわよね?回らないとこ!」
確かに言っていた。「さっさと終わらせてザギンでシースーよ」と、なんなら廃ビルで頑張る理由にしていた。
「あ〜……、ザギンの回らないシースーね?ふっ、実はどの店も予約でいっぱいだったんだよ」
「嘘つけー!!帝夜姉の車でナビしてたクセにー!!」
「いいじゃんビフテキ。回らない寿司は今度連れてってもらおうぜ!」
「先生に頼みな」
「学長に頼みな」
見事なハモりによるたらい回しで、夜蛾に回らない寿司奢りが回ってきた。ドンマイ、恨むなら回らない寿司を恨んでくれ。
こうしている間にも、ビフテキは冷めてきている。そろそろ食べないと悲しいことになりそうだ。
「ね!もうビフテキ食っていい?」
「ていうか、ビフテキって響きなんか古くない?ステーキでいいでしょ」
「その談義今するん……?」
しかしなかなかありつけない。
「じぃちゃんがビフテキって言ってたんだよ。でも、ビーフステーキって言うよりビフテキって言った方が美味そうじゃね?」
「確かに柔らかそうなイメージはあるな」
「だろ?」
「肉汁が多そう」
「うんうん」
「あと、古き良き洋食屋の感じ」
「ごめん、それわかんない」
ビフテキという響きに対するイメージを伏黒が言っていたが、虎杖がそう言ったことにより衝撃を受けてしまったようだ。
またもや机が叩かれ、ガシャンと皿が揺れる。
「なんでだよ!!わかんだろ!!いや、むしろ一番わかりやすいだろうが!!」
「いや、ごめん。全然わかんない」
「いや、だから!!」
「いやいや喧しいな。ハスター様でも呼ぶんか」
「ねぇ、その不毛な会話やめてもらっていい?」
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柳(プロフ) - よう、レオン久しぶりだなぁ。元気にしてたか?無理すんなよbyレオンパパ&主 (2021年2月15日 18時) (レス) id: b155e22954 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望:我妻さん(プロフ) - 柳さん» 「逆に聞くけどよ、俺がみっくんをやると思うか?みっくんは俺の旦那なンだよ」 (2021年2月15日 3時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - みっくんを旦那に貰おうと思ってます。よろしいでしょうか?(レオン君の反応見てぇ…) (2021年2月15日 0時) (レス) id: b155e22954 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望:我妻さん(プロフ) - 柳さん» 「母さんが嫁になってくれるかは柳ちゃんが一番よくわかっとると思うで?」「僕はかまわないけど……ねぇ?」「な、父さん」 (2021年2月14日 1時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - レオン君を嫁にしたいんですけどいいですか?(((( (2021年2月14日 0時) (レス) id: b155e22954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:匿名希望:我妻さん | 作成日時:2021年1月23日 23時