ぼんやりと 幸運児 ページ17
コンコン
本を読みふけっていると、突然ノック音がした。驚いて時計を見ると、かなり時間が経っている。軽く短針が２周はしただろう。我ながら恐ろしい集中力だ。
幸運児
「入って良い？」
どうやらノックの主は幸運児のようだ。はい、どうぞと二言返事で扉を開く。
幸運児
「ごめんね、読書の邪魔しちゃったかな」
王女
「大丈夫です。むしろ、ノックされなければ夕食を食べ損ねていたかも知れませんから」
幸運児
「じゃあ良かったのかな…？」
備え付けのソファに座り、ふぅ、と一息つく。幸運児がわざわざ王女の部屋に来るということは、用件はアレだろう。
弟が来る日が明日だとは聞いた。しかし、対策の件は何も聞いていない。なので今説明しに来たのだろう。
幸運児
「本題に入ろうか。明日、Aさんには逃げも隠れもせず弟さんと対面してほしい」
王女
「何故……ですか？」
幸運児
「弟さんからしたら、僕たちは部外者でしょ？下手に刺激するのも駄目だし、Aさん本人がちゃんと会うべきだと思うんだ」
王女
「そうですね。弟が私たちを攻撃しない、という確信が無いのが不安ですが……」
幸運児
「やっぱり？だから、イソップ君に頼んで納棺してもらったんだ。それならもし死んでも蘇生できるでしょ？」
死なないのが一番だけどね〜、と意外と軽いノリで幸運児は言った。一般人ならなんて軽薄な、と怒るところだろうが、王女も同じノリだった。
荘園で何度飛んだか、死にかけたか、失血死したか。数えることすら止めた住人は何人もいるだろう。
荘園で過ごした期間が有る時点で、"死"とは日常であり、また無関係なものなのだ。それ故に、この荘園は"死"の概念がゆるい。
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イラエマイソ推し - コメント失礼します。幸運児くん良くやった！ (2021年7月7日 22時) (
レス) id: 2ce8842d2e (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望：我妻さん(プロフ) - ネタがナス (2021年1月31日 16時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 匿名希望：我妻さんさん» そうなのですか……なんか似ている企画も前みたことがあるもので……((人狼…閉じ込め))みたいな企画もあったよ (2021年1月17日 7時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望：我妻さん(プロフ) - 鈴桜さん» 企画かぁ……。作っても楽しそうですけど、今のところ予定は無いですかね (2021年1月16日 23時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 面白い話しですね！！ 続き頑張って下さい！！ 第五人格？？所かで聞いた事があるけど…企画とかでも作ってみないのですか？ (2021年1月16日 21時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名希望：我妻さん | 作成日時：2020年12月20日 10時
