雨音 白黒無常 ページ11
ｻﾞｱｧｧ…
窓の外で雨音が響きだした。雲行きが怪しいと思っていたが、このタイミングで降り始めるとは。
血の女王
「降ってきましたわね。帰れますの？」
王女
「少し難しいかと…。傘があれば良いのですが」
傘、と聞いて２人の視線は１人に集中した。
白無常
「……なんですか」
写真家
「いや、傘と言えば……とね」
やっぱりですか、とでも言うように白無常は頭を抱えた。写真家が写真世界に送り込むという手段もあるが、長くはもたない。
サバイバー館とハンター館までは距離があるからだ。傘無しでは風邪をひくこと確定だろう。
白無常
「送って差し上げたいのですが、私は雨が嫌いなんです」
王女
「そう、ですか。仕方ないですよ、誰にだって嫌いなものはありますし…」
白無常
「なので、」
ドプンと白無常が影に溶け、代わりに黒無常が現れた。黒無常は傘を持ち、押し付けただろ、と顔を歪める。
黒無常
「まあ良い、話は聞いてたしな」
白無常
「すみません無咎。私の我が儘です」
黒無常
「お前は雨嫌いだもんな…。あの日から」
あの日？と疑問に思ったが、もしもトラウマならば聞かないほうがいい。人の古傷を抉ってはならない。
黒無常は傘を広げ、王女と庭園を歩き始めた。
黒無常
「傘だけ貸してやりたいところだが、必安を貸し出すのと同じだからな…」
白無常
「そうですね。無咎を貸し出すなんて考えただけで気が狂います」
王女
「……お２人は、まるで兄弟の様ですね」
王女は黒無常を見上げ、そう言った。これは王女の率直な感想だ。見た目が似ていることもあるが、それ以上に。
白無常
「やはりそう見えます？」
王女
「はい。なんと言いますか…お互いを大切にしているのだと感じるんです」
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イラエマイソ推し - コメント失礼します。幸運児くん良くやった！ (2021年7月7日 22時) (
レス) id: 2ce8842d2e (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望：我妻さん(プロフ) - ネタがナス (2021年1月31日 16時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 匿名希望：我妻さんさん» そうなのですか……なんか似ている企画も前みたことがあるもので……((人狼…閉じ込め))みたいな企画もあったよ (2021年1月17日 7時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望：我妻さん(プロフ) - 鈴桜さん» 企画かぁ……。作っても楽しそうですけど、今のところ予定は無いですかね (2021年1月16日 23時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 面白い話しですね！！ 続き頑張って下さい！！ 第五人格？？所かで聞いた事があるけど…企画とかでも作ってみないのですか？ (2021年1月16日 21時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名希望：我妻さん | 作成日時：2020年12月20日 10時
